INTERNET Watch Title
Click

【業界動向】

汎用JPドメイン、申請数の合計が20万件に

■URL
http://jprs.jp/

 日本レジストリサービス(JPRS)は9日、5月7日に開始された汎用JPドメインの先願登録申請の受付が8日に1万件を突破したと発表した。これに先だって設けられた優先登録申請で約7万件、同時登録申請で約12万件の申請があったため、申請件数の合計は約20万件に達したことになる。

 優先登録や同時登録のうち一部のドメインは複数者からの申請で競合しており、抽選により登録者が決定される。実際に登録されるドメインはこの数より少なくなるとはいえ、CO.JPなど既存JPドメインの登録件数が運用開始から9年間で約25万5,000件ということを考えると、汎用JPドメインがこれに迫る勢いでドメイン空間を構築しつつあると言えよう。

 しかし、現実にはその空間を生かせる環境は整っていない。JPRSによれば、受け付けた汎用JPドメインの申請のうち約9万件が日本語ドメインだという。したがって、かなりの数の汎用JPドメインについては、一般に運用できるようになるのは当分先のこととなる見込みだ。多言語ドメインの早期標準化が望まれる。

 なお、希望するドメインについては同時登録申請の際にすでに申請済みだという方も多いと思う。しかし、先願登録申請ではじめて一般に開放されたドメインもあるので注意が必要だ。

 同時登録申請では、優先登録申請の第1区分で対象となったドメインについては申請を受け付けていなかった。第1区分というのは、2000年3月末日現在における既存JPドメイン名の登録者が、同じ文字列を汎用JPドメインとして優先的に登録できた区分。対象となったドメインは約15万件(属性による重複を考慮すると文字列は約11万~12万通り)あった。しかし、それらすべてが優先登録申請の際に申請されたわけではない。JPRSによると、第1区分の対象ドメインのうち、実際に優先登録申請で申請されたのは約3万5,000件に過ぎない。したがって、残りの文字列については、先願登録で開放され、別のユーザーでも申請できるようになっている。

 このため、CO.JPやNE.JPなどのドメインでは希望する文字列がすでに埋まっていたというような場合でも、その同じ文字列が汎用JPドメインでなら取得できる可能性はあるわけだ。また、第1区分の対象者でありながら申請し忘れた、もしくはその時は申請するつもりはなかったがやはり申請したくなったというユーザーも、先願登録申請で申請すればいい。ただし、その場合はすでに他者に登録されている場合もあるため、必ず登録できるわけではない。

(2001/5/9)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


INTERNET Watchホームページ

ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp