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【通信事業】

NTT東西、地域IP網をDSL他社にも開放へ
ダークファイバー使用料も値下げ

■URL
http://www.ntt-east.co.jp/release/0105/010515.html
http://www.ntt-west.co.jp/news/0105/010515.html

 NTT東日本とNTT西日本は15日、地域IP網の接続メニューとして新たに「ルーティング伝送機能」を追加し、接続料金について総務大臣に認可申請を行なったと発表した。

 ルーティング伝送機能は、DSL事業者などのアクセス回線プロバイダー向けに、地域IP網との相互接続を提供するメニューだ。アクセス回線プロバイダー各社がNTTの収容局内にコロケーションしている通信設備と地域IP網を収容局内でポート接続できる。これまでNTT以外のアクセス回線プロバイダーがDSLなどの常時接続サービスを提供する場合、いくつもの収容局を束ねるバックボーンを自前で調達する必要があった。これに対してルーティング伝送機能は、バックボーンを構築する一つの方法として、地域IP網を活用できるようにしたものと言える。

 接続には3つのインターフェイスが用意されており、100MbpsのFast Ethernetが月額64万9,204円、24MbpsのATMが月額87万7,840円、1.5MbpsのISDNが月額1万8,824円。いずれも1ポートあたりの仕様速度で、実際の通信速度は地域IP網の状況によりベストエフォートで変化する。これらのインターフェイスはNTT東西が提供する光アクセスサービス(予定)、フレッツ・ADSL、フレッツ・ISDNにおいて、それぞれのサービス加入者が収容されているNTTの通信設備と地域IP網を接続するのにも使われるインターフェイスだという。今回の新メニューにより、このインターフェイスがNTT以外のアクセス回線プロバイダーにも開放されることになる。

 このほかNTT東西では同日、他の通信事業者に対して提供しているダークファイバーの使用料金についても総務大臣に認可申請を行なっている。NTT東西では昨年12月よりダークファイバーを他の通信事業者にも開放、暫定料金で提供してきたが、今回、料金が約款として正式に定められた。加入者宅と収容局を結ぶアクセス系の光ファイバーが1芯あたり月額5,537円、収容局や通信事業者ビル間を結ぶ中継系が1芯/1メートルあたり年額51.48円となり、それぞれ暫定料金として適用されていた月額7,898円、年額100円よりも値下げされた。

(2001/5/15)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp