【新製品】

トリップワイヤ・ジャパン、セキュリティソフト「Tripwire 2.4 日本語版」などを発表

■URL
http://www.tripwire.co.jp/press/010523.html (プレスリリース)
http://www.tripwire.co.jp/press/010523_2.html (プレスリリース)

 米Tripwireの日本法人トリップワイヤ・ジャパン株式会社は23日、データファイルの同一性を検証するセキュリティソフトの最新版「Tripwire 2.4 日本語版」、およびWebページの改ざん検知に特化した「Tripwire for Web Pages」を8月上旬より発売すると発表した。本製品群から日本における事業を本格展開する。

 「Tripwire 2.4 日本語版」は、サーバーにあるデータの整合性を最良状態のときに検証し基準データベースとして保存しておき、何らかの変更を発見した場合に、通知するセキュリティソフトだ。ファイルやディレクトリの整合性をチェックする「インテグリティ技術」を用いることで、情報システムを常に安全な状態に保てるという。なお、「Tripwire 2.4 日本語版」はサーバーにインストールし、サーバー内のデータの整合性を監視する「Tripwire for Severs 2.4 日本語版」と、それを統合管理する「Tripwire Manager 2.4 日本語版」の2つの製品からなる。

 「Tripwire for Severs 2.4 日本語版」は、企業内外から加えられるすべてのファイル変更を監視し、不正な改ざんやミスオペレーション、不正ソフトの導入などを検出する。UNIXシステムでは最大14項目、WindowsNT/2000では24項目について基準となるデータベースを作成し、変更された可能性のあるデータを比較することでデータやファイルの整合性を確認する。検出された整合性違反は管理者などあらかじめ指定された相手に電子メールで通知される。

 「Tripwire Manager 2.4 日本語版」は、クロスプラットフォーム統合管理コンソール。1つの管理コンソールから最大2,500台までのサーバーシステムについて、データやネットワークの整合性を集中管理できる。整合性違反を特定できるため、システムの復旧時間を大幅に短縮できるメリットがあるという。また、整合性を監視する単一のポリシーを定義し多数のシステムに配信ができるほか、スケジュール機能により複数のシステムのイベント管理も一括して行なえる。

「一時閲覧不能」の置き換えページ

 「Tripwire for Web Pages」は、Webページの整合性を検証するソフトだ。サーバーからのすべての送信ページを監視し、不正な書き換えが行なわれた場合、それをリアルタイムに検出、通知する。改ざんが行われると、そのページを「一時閲覧不能」や「しばらくお待ちください」などのメッセージページと置き換えてブラウザーに送信するので、ファイルのハッキングによる経済的損失や社会的イメージダウン、サイトのダウンタイムを最小限にとどめられるという。なお、代替ページはカスタマイズ可能だ。

 価格は、「Tripwire for Servers 2.4 日本語版」が18万円、「Tripwire Manager 2.4 日本語版」が174万円、「Tripwire for Web Pagers」が23万4,000円(いずれも初年度1年間のサポート/メンテナンス料金を含む)。次年度以降の年間サポート/メンテナンス料金は「Tripwire for Servers 2.4 日本語版」が3万6,000円、「Tripwire Manager 2.4 日本語版」が34万8,000円、「Tripwire for Web Pages」が4万6,800円。動作環境は「Tripwire for Severs 2.4 日本語版」がWindows NT 4.0/2000、Solaris、HP-UX。「Tripwire Manager 2.4 日本語版」がWindows NT 4.0/2000、Solaris。「Tripwire for Web Pages」がWindows NT 4.0/2000、Solaris、HP-UX、Linux(予定)、Apache。

 トリップワイヤ・ジャパンでは、サービスプロバイダーや官公庁などを主なマーケットとし、売上高2億円を目指していく。

(2001/5/23)

[Reported by moriyama@impress.co.jp]


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