【調査】

ストック・リサーチ、オンライン金融サービスのランキングを発表
証券はE*トレード、銀行は富士エムタウン支店が総合1位に

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http://www.stockresearch.co.jp/

ストック・リサーチのサイトへ  ITビジネスの評価を行なっている株式会社ストック・リサーチは、オンライン金融サービスの評価ランキングを発表した。同社はインターネット証券会社のサービスを2000年から四半期ベースで評価、発表しており、今回で4回めとなる。今回から新たにインターネット銀行のランキングが加わった。

 まずインターネット証券については、2001年2月の62社から4社減り、58社を対象とした評価が行なわれた。全体のサービスの豊富さとバランスを評価した総合ランキングでは、1位がE*トレード証券(前回3位)、2位がDLJdirectSFG証券(前回1位)、3位が日興ビーンズ証券(前回2位)で、E*トレードが初の1位となった。従来からの特長である取扱商品の豊富さに加え、2月に行なった手数料値下げ、4月から開始したリアルタイム株価ツール「POWER E*TRADE」の提供などが評価された。

 ランキングは他に3つのカテゴリーがあり、豊富な機能とリアルタイムの情報サービスなどを重視した「積極投資派」では、1位から松井証券(前回同)、E*トレード証券(前回6位)、岩井証券(前回2位)。ここでもE*トレードの躍進が見られる。売買手数料や情報料などの値段を重視した「コスト重視派」では、1位からゲット証券内藤証券ジェット証券と、3位までの順位・ラインナップとも前回とまったく同じ、上位安泰の結果となった。また資産管理サービスやサポート体制などを重視した「長期資産形成派」では、1位から野村証券(前回同)、日興ビーンズ証券(前回同)、丸八証券(前回8位)で、初心者向け商品と使い勝手を充実させた丸八証券がランクインしている。

 一方、今回から開始したインターネット銀行のサービスランキングは、インターネット専業銀行1社、専用支店2社、都市銀行8社の計11社を対象に評価が行なわれた。コストやサービス、サポートなどを総合評価した総合ランキングは、1位が富士銀行エムタウン支店、2位がジャパンネット銀行、3位が三和銀行となった。エムタウンはインターデビット決済が可能、引き出し可能なATM数が多い、金利・資産運用に関する機能の充実などから1位の評価を得た。

 また他カテゴリーでは、オンラインでの決済手段が豊富な「決済サービス重視派」で、1位からジャパンネット銀行、三井住友銀行富士サイバーバンクとなった。次いで、振込みや引出しの手数料、無料で利用できるATMの有無などを見る「コスト重視派」として、1位からシティバンク、ジャパンネット銀行、スルガ銀行ソフトバンク支店。投資信託の本数や投資に関するツールの豊富さなどを判断する「金利・資産運用サービス重視派」として、富士銀行エムタウン支店、あさひ銀行、三和銀行との結果となった。

 ストック・リサーチでは今後の動向を、「ネット銀行と提携し、利便性の高い入出金サービスを提供する証券会社が増えてきた。ネット銀行や郵貯の資金決済サービスは今後急速に拡充していくと思われ、ネット証券全体に広まるだろう」と予測している。またオンライン銀行では「6月にはソニー銀行、イーバンク銀行(予定)が開設し、また三和銀行もネット専用支店を開設する方向。ネット専業銀行・支店が計6社となり、今後金利や手数料、決済の利便性などでの競争激化が予想される。また他の都銀・地銀のネット専業支店開設の動きも注目される」とまとめている。

(2001/5/25)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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