【業界動向】

米連邦取引委員会、米Amazonのプライバシー方針変更は合法との判断

■URL
http://www.junkbusters.com/new.html#Amazon
http://www.epic.org/privacy/amazon/ftc_letter.html

 米連邦取引委員会(FTC)は25日、米Amazon.comがプライバシー方針を「顧客情報を他社と共有する可能性がある」などと変更したことはFTC法違反には当たらないとの判断を示した。

 Amazonは昨年9月、特定の場合に子会社や提携企業などと顧客情報を共有する可能性がある、とプライバシー方針を変更。顧客情報を第三者と共有する場合には、顧客が情報を共有することを承認するかどうかを選択できる通知を受け取れるとしている。

 Amazonはそれまで、顧客情報を「決して」第三者と共有しないというプライバシー方針を掲げていた。このプライバシー方針を変更したことは顧客を欺くもので、FTC法に違反するとして、オンライン人権擁護団体のEPICとJunkbustersが昨年12月、FTCに調査を要請していた。

 両者はFTCに、(1)Amazonが顧客の事前の積極的な同意なしに個人情報を公開することを禁止すること、(2)Amazonが顧客に対し、個人情報や購入履歴などの全情報を消去できる選択肢を提供すること、(3)Amazonが顧客に対し、どのような情報を他社に公開・交換しているかを通知すること、などを求めていた。

 FTCは両者に送った手紙で、顧客情報が既に公開されたかどうかという問題ではなく、既に売買されたかどうかに焦点を絞り、FTC法違反には当たらないとの判断を示したようだ。

(2001/5/28)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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