【業界動向】

コンテンツ配信サービスの米Akamai、米政府機関と初契約

■URL
http://www.akamai.com/html/en/nr/press/press250.html

 コンテンツ配信サービスの米Akamai Technologiesは29日、米政府機関と基幹業務向けのWebインフラ構築で契約したと発表した。米国勢調査局、米政府印刷局、および米政府の海外向けラジオ放送「Voice of America」がWebインフラの外部委託契約をAkamaiと締結した。

 国勢調査局は、Akamaiの「EdgeSuite」サービスを採用し、人口や経済に関するデータや情報などの莫大なオンライン資源の配信に活用する。サイトの配信能力強化に加え、EdgeSuiteサービスにより、同局サイトのバンド幅やシステム負荷を大幅に削減し、同局は高品質のデータやサービスを提供するという基盤業務に専念できるようになる。

 また、政府印刷局は主に議会の印刷需要に応える機関。政府コミュニティ向けに印刷や製本、情報の普及などを行なう中心組織でもあるが、その活動には、政府機関向けの多数のWebサイトを構築、管理することも含まれている。同局では、構築したWebサイトにおいてAkamaiのコンテンツ配信サービスを活用して、ページのダウンロード時間の短縮を図り、多数のユーザーからの要求に対応できるようにする。

 Voice of Americaは、インターネットを活用し、世界の視聴者に向けて国際、米国内および地域ニュースを配信している。今後はAkamaiのストリーミング配信サービスを使って、1日当たり200時間分のニュースコンテンツを、生放送やオンデマンドの音声/動画放送により53言語で配信する。

 政府との契約について、AkamaiのMike Campbell副社長は「政府機関がミッションクリティカルなインフラサービスを必要としていることを示している。この分野では当社にとって巨大な市場機会があり、ワシントンにおいて売上やサポートを急速に拡大できた」と語っている。

(2001/5/31)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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