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■URL
http://www.pictureiq.com/
米PictureIQ社は4日、日本法人「ピクチャーIQジャパン株式会社」を設立し、画像処理サーバー「TransForce」の出荷を開始したと発表した。
TransForceは、端末から送信されたリクエストのヘッダーをチェックし、それぞれの端末に最適化された画像を自動的に生成・配信する。このため、ウェブ運営者は1つの画像データを作成するだけで、携帯電話やPDA、パソコンなど複数の異なる端末に対応できることになる。携帯電話向けの処理では、1秒間に100枚の画像処理が可能。さらにアクセスの度にすべてダイナミックに処理するのではなく、一度生成された画像についてはキャッシュに保存しておくことで効率化が図られる。また、アクセスが集中する時間帯については、容量の小さい画像を配信するようにすることも可能だ。TransForceの価格は600万円となっている。
同社によると、5月時点で日本の携帯電話キャリアで提供されている機種は85種類にも上るとしており、ウェブサイト運営者がそれぞれに最適化された画像を手動で用意するのは難しくなっている。TransForceでは、変換処理のルール設定を決めるだけで新機種にも対応可能なため、コンテンツ作成のコスト削減と対応までの準備期間の短縮が図られるとしている。
PictureIQ社は、Adobe Systems社よりスピンアウトした企業で、デジタル画像処理のソリューションを開発している。Adobe Photoshopなどで使われている技術についてライセンス提供を受けており、TransForceにもその一部が使われているという。
PictureIQ社のBill McCoy CEO。モバイル端末の普及している日本で、いかに有用な製品かをアピールした | 下にあるのがTransForce。企業向けのソリューションのほか、コンンシューマー向けの製品(上)も開発している |
(2001/6/4)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]