【新サービス】

米Gracenote、インターネットで視聴される音楽のランキングサービスを開始

■URL
http://www.gracenote.com/press/2001060500.html

 米Gracenote(旧CDDB)は5日、パソコンで視聴される音楽を追跡して、インターネットで人気の高いアルバムや地域ごとのランキングなどを提供するサービス「Gracenote Data Services (GDS)」を発表した。このサービスでは、全世界2,700万人のユーザーと、Gracenoteの「CDDB Music Recognition Service」を利用している4,000のメディアプレイヤーから毎週情報を収集して分析を行なう。

 ランキングは、ユーザーがGracenoteのCDDB対応プレイヤーでCDを再生するたびに、データベースが楽曲やアルバムを認識して、GDSデータベースに記録する。これらのデータを集計して、統計情報をまとめるものだ。これまで、音楽の人気に関するデータは小売り店での売上枚数やラジオ局での放送回数からしか得られなかった。GDSでは、ユーザーがインターネット接続中に聴く音楽を正確に収集して、地域ごとに分析する。この結果を基に、デジタル音楽配信会社が競争力の分析、開発や配信、提携戦略の評価に役立てることができるとしている。

 GDSで現在提供するサービスは、地域ごとのアルバム統計、1日ごとのアルバム統計、地域ごとのアルバム比較、米国内のアルバムランキング、米国都市部のアルバムランキングの5種類。このほかの統計データも今後追加する予定だ。

 なお、このサービスは、レコード会社やラジオ局、小売り店、ポータルサイト、広告主などを対象としたもので、試験サービスには、米Warner Music Group、英EMI、SonyMusic Entertainmentなどの大手レコード会社、独立系レコード会社などが参加する。

(2001/6/6)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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