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http://europa.eu.int/rapid/start/cgi/guesten.ksh?p_action.gettxt=gt&doc=IP/01/794|0|RAPID&lg=EN
欧州委員会(EU)は6日、3月にストックホルムで開催された欧州理事会で出された要求に応じて、インターネットの安全性を高めるための一連の政策提案を始めた。これはネットワークや情報システムが拡大するにつれ、ネットワークセキュリティへの要求が高まっていることに対応したものだ。
Erkki Liikanen委員は「インターネットは真の国際的ネットワークとなった。成功の原因はそのオープン性だ。しかし一方で、このオープン性には必然的にリスクを伴い、欧州全体で既存の、および今後予想されるセキュリティ脅威と戦うための戦略が必要だ」と述べている。
欧州委員会はネットワークや情報セキュリティに対する主な脅威として、ウィルス、ハッキング、サービス拒否攻撃、傍受などを挙げている。これらの問題を解決するために、協力を強める必要があると結論づけている。
例えば、ウィルスは電子メールシステムを通じて急激に増殖し、ハードディスクを破壊する恐れがある。ウィルス対策ソフトは既知のウィルスを駆除することはできるが、新しいウィルスに対しては早期の警告が効果的だ。委員会は、欧州の警報ネットワークや情報システムの効率を高めることを提案している。
一部のセキュリティ問題は技術ソリューションによるもので、この分野で共同作業を支援していく必要があるとしている。また、ソリューションは相互運用できる場合にのみ有用だが、暗号ソフトには互換性がなく、標準的で互換性のあるソリューションを開発する必要があると提案している。
政府機関は自身のシステムに責任を持たなければならない。また、政府機関が取り扱う医療、金融、個人データなどは、最も機密性を保持する必要がある。最後に委員会では、各国のコンピューターセキュリティ対策チーム(CERT)との協力を強めるよう提案している。
(2001/6/7)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]