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■URL
http://www.napster.com/pressroom/pr/010607.html
米Napsterは7日、デジタルコンテンツ配信のサービスやインフラを提供する米Loudeyeと複数年の契約を結んだと発表した。Loudeyeは楽曲を識別する「デジタル指紋」技術や、記述データ、メタデータなどをNapsterに提供する。Napsterはこれらを今夏に開始する会員制サービスに導入する計画だ。さらに、現在の無料サービスにもLoudeyeのサービスを提供し、著作権付き楽曲ファイルの遮断措置を強化する予定。
Loudeyeの技術により、200万曲以上の楽曲に対して独自のデジタル署名またはデジタル指紋を生成する。これらの記述メタデータを楽曲ファイルに埋め込むことで、Napsterはネットワーク上で共有されている楽曲ファイルの識別検証が可能になる。
Loudeyeは5大レコード会社や独立系レコード会社とのライセンス契約の一環として、このサービスを提供する。Napsterは既にLoudeyeからデジタル指紋と記述データのライセンス供与を受け、フィルタリングへの実装を始めている。
NapsterのCEOを務めるHank Barry氏は「Loudeyeとの提携は、会員制サービスでファイル共有を実現するための鍵となる。Loudeyeのデジタル指紋と記述データにより、当社サービス上にある数百万曲の楽曲を追跡可能となり、アーティストや作詞作曲家、音楽出版社、レコード会社などに利益を分配できるようになる」と語っている。
(2001/6/8)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]