【調査結果】

P2P市場で成功するにはアプリケーションが重要~米Yankee調査

■URL
http://www.yankeegroup.com/

 米Yankee Groupは7日、ピア・ツー・ピア(P2P)市場に関する調査報告を発表した。Yankeeでは、P2P市場は主に「リソース収集」、「ユーザー同士の共同作業ツール」、「P2Pアーキテクチャに基づくアプリケーション」、「P2Pアプリケーションを構築するためのインフラツール」の4分野に分類している。これらの分野によって、それぞれ特徴やビジネスモデル、将来性は大きく異なるという。

 YankeeのNeal Goldman氏はNapsterを例に挙げ、「Napsterは音楽配信ビジネスに深刻な混乱を招いたが、P2Pコンピューティングへの大きな関心を呼び戻した。P2Pは新しい技術概念ではないが、インターネットにより、ユーザーがサーバーを介さずに直接接続してデータをやり取りすることが可能となった。P2P技術により、Webベースのアプリケーションから直接接続するアプリケーションへと焦点が変わりつつある」と語っている。

 Yankeeによると、インターネットは過去5年間のWWWが中心だったが、P2P技術はこの様相を劇的に変えるという。P2Pは企業のほか、消費者向けのアプリケーションにも浸透し、分散アプリケーションの中心になるとYankeeは予測する。これにより、P2Pのアーキテクチャだけでなく、アプリケーションについても認識しているP2P関連企業が成功すると提言している。

(2001/6/8)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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