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オンラインストレージ大手の米i-driveは、無料で個人ユーザーに提供してきたオンラインストレージサービスを今年6月18日を持って停止することを明らかにした。18日以降は保存しているファイルに一切アクセスできなくなるため、利用者には注意が必要だ。
i-driveは今後、同社の無料オンラインストレージサービスを支えてきたソフトウェアを世界各地の通信キャリアやISPにライセンスする業務に専念するとしている。またこの組織変更に関して従業員のレイオフなどは行なわれない。
i-driveは、大学におけるオンラインストレージの利用を推進するために「i-drive University Consortium」を設立しており25大学の顧客を有しているが、これらの大学の顧客に関してはサポートを継続していくとしている。
また、個人の顧客でi-driveのサービスを利用していた顧客が突然サービスを利用できなくなることから、そうした人に対しては「Xdrive」のサービスを推薦するとしている。Xdriveはi-driveと同様のサービスを提供しているが、15日間の無料試用期間の後、月額4.95ドルがクレジットカードで引き落とされる有料サービスに移行する形となる。
i-driveは、1999年の設立以来およそ1ペタバイトのデータ、1億個のファイルを保存し、1日当たり平均300万ファイルがダウンロードされるなど、ユーザーにより活発に利用されてきた。
(2001/6/10)
[Reported by taiga@scientist.com]