【新サービス】

野村総研、消費者の声を活用したマーケティング支援サービス「NC-Gate」を開始

■URL
http://www.nri.co.jp/news/2001/010611.html

 NRI野村総合研究所は、Web上に流れる消費者の声や行動を分析するマーケティング支援サービス「NC-Gate」を7月より開始する。

 Web上には、消費者が商品を検索した際のログや掲示板に記された情報など、消費者の生の声や消費行動が多く残されている。「NC-Gate」は、こうした情報を収集・蓄積し分析することで、消費者の購買理由や非購買理由、商品ごとの価格弾力性、各機能スペックに対する消費者注目度など、企業のマーケティング活動に必要な情報を提供する分析サービスだ。消費者情報は、価格情報を一覧で出しているサイトや消費者の声を集めた複数のサイトと提携し、取得する。分析には、従来のデータマイニング技術だけでなく、独自のテキストマイニングツールも利用する。消費者の不満や評価といった声(テキスト)を分析することで、商品ごとに「どういった機能が求められているか、適正価格はどのくらいか」といった商品の傾向・分析ができるという。なお、分析結果情報だけでなくASPにより分析ツールも提供する。

 昨今、ECサイトで消費者の声などの顧客動向を集め、新商品開発につなげる動きが盛んになっている。しかし、ECサイト単独では、データ量の安定的な確保が難しい現状にあるという。野村総研では、「従来のマーケット分析手法で必要とされる、1,000サンプル程度のデータ回収がほぼ1週間単位でできる」とし、一時の勢いをなくしているといわれるECサイトに再び活況を取り戻せると期待を寄せている。

 サービス開始時は、Web上での情報量が多いパソコン、デジタルカメラ分野で提供し、その後家電やその他製品サイクルの速い生活材にも対象を拡大していくという。野村総研では、初年度1億円、5年後には10億円の売上げを目指す。

(2001/6/11)

[Reported by moriyama@impress.co.jp]


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