【業界動向】

“1つのWebアプリですべてのデバイスをサポート”~SunとFourbitが共同開発

■URL
http://www.fourbit.com/

 米Fourbit Groupは12日、米Sun Microsystemsと共同で「MicroFabletテクノロジー」を完成させるべく開発を進めていることを明らかにした。

 Fourbitが開発を進めてきた「MicroFabletテクノロジー」は、JavaやDHTMLなどで開発されたWebアプリケーションをPCだけでなく、Palmや携帯電話などで画面サイズやメモリーなどを気にすることなく実行できる環境を構築するものである。これまでリソースの大きなPC向けや、特殊な画面表示などが要求される携帯電話などには別々のアプリケーションを開発する必要があったが、この技術を使うとその必要がなくなるのだという。このMicroFabletテクノロジーは、Sunがサービス志向のWebを実現するべく推進しているイニシアチブ「SunONE」とぴったりと符合するものだ。

 Fablet技術は、Fabletと呼ばれる小さなプラグインであり、単独でもブラウザーと協調動作できるクライアントサイドのアプリケーションと、サーバー側でバックエンドアプリケーションと協調動作するFabletServerとからなる。Fourbitによると、Fabletを利用するWebサイトは数時間から1日程度で開発可能で、従来数週間から数カ月かかったものから大幅に短縮できると主張している。またデータベースやバックエンドアプリケーションなどへの接続も容易になると説明している。

 両社の共同開発についてSun Microsystemsのエンタープライズビジネスデベロップメント部長Janice Roberts Wilson氏は「我々はFourbitと共に働けることを嬉しく思っている。なぜならFabletテクノロジーは、大企業の顧客が既存のJavaアプリケーションをコーディングをしなおすことなく、どのようなデバイスにも配備できるようにするものだからだ。これはより優れた生産性と低コストでビジネスクリティカルなJavaアプリケーションの配備を実現するという我々の全体的な戦略と符合している」とコメントした。

(2001/6/13)

[Reported by taiga@scientist.com]


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