【調査結果】

海賊盤音楽CDの枚数が昨年25%増加~国際レコード産業連盟調査

■URL
http://www.IFPI.org/press/20010612.html

 国際レコード産業連盟は12日、「音楽業界がインターネットを介した海賊盤の拡大と戦っているにもかかわらず、昨年には世界で海賊盤音楽CDの枚数が25%増加した」との調査報告を発表した。海賊盤の音楽CDやCD-Rの枚数は1999年の5億1千万枚から2000年には6億4千万枚に増加した。違法複製したCD-Rが低価格で作成できるのが増加の要因としている。

 国際的な音楽海賊行為には組織的な犯罪が背景にあり、2000年の被害総額は42億ドルに上る。違法複製された楽曲は18億曲に達し、世界で販売されるCD/カセットの3枚に1枚は海賊盤に当たるという。

 インターネットにおける海賊行為と戦うことは、音楽産業にとって急務となっている。物理的媒体の違法複製率は36%だが、インターネットは実質的な違法複製率が100%となりうるからだ。

 この調査報告について、IFPIのJay Berman会長兼CEOは「我々が確立した市場で海賊行為が増加していることは警戒を要する。海賊盤増加の主な要因は、違法複製を作成するための安価な技術が登場したことと、政府による取り締まりが不十分なことだ」と語っている。

(2001/6/13)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


INTERNET Watchホームページ

INTERNET Watchグループinternet-watch-info@impress.co.jp