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米Sony、ネット端末「e Villa」を発売~EarthLinkが接続サービスを提供

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http://www.sony.com/news

 米Sonyは14日、インターネット端末「e Villa Network Entertainment Center」を6月後半に発売すると発表した。端末の小売り価格は500ドルで、インターネット接続サービスの利用料金は月額21.95ドル。最大4人のユーザーが利用でき、各自が電子メールやブックマーク、初期設定などを使用できる。ソニーは併せて、e Villaへのインターネット接続サービス提供会社として米EarthLinkと、コンテンツ提供会社としてABCNEWS.comなどと提携したことを明らかにした。

 e Villaは、ステレオスピーカー、トリニトロンディスプレイ、キーボード、マウス、メモリースティックスロット、USBポート、56kbpsモデム、Ethernetポートなどを備えたインターネット端末。データはメモリースティックか、オプションのZipディスクに保存するが、オンラインに10MBの電子メール保存スペースが提供される。

 e Villa向けのコンテンツ提供会社として提携したのは、ニュースのABCNEWS.com、株式情報のStockgroup.com、地図情報のInfoSpace、娯楽情報のZap2it.com、映画コンテンツのSony Pictures Entertainmentなど。そのほかには、SpotNetのエンハンスドTV放送、eBayの電子商取引サービス、SonyStyle.comのAV機器情報などが提供される。

 これらのコンテンツは「NetGuide」にまとめられ、ワンクリックで利用することができる。さらに、NetGuideのコンテンツはユーザーが寝ている夜間に自動更新される。また、e VillaにはRealNetworksの「RealPlayer 8」が組み込まれ、これらのマルチメディアプラグインやデバイスドライバーは自動管理される。

 ソニーのゼネラルマネージャーを務めるRob Bartels氏は「e Villaは複数のインターネットユーザーがいる家庭に向けたものだ。カーステレオでラジオ局を変えるのと同じくらい簡単に、音楽やビデオ、ゲームを楽しむことができる」とアピールしている。

 ソニーは一方で、PlayStation2をインターネット端末として普及促進する戦略を進めており、e Villaと競合することになる。また、インターネット端末は低価格PCと競合するため、市場はそれほど拡大していない。ソニーというブランドを生かしてe Villaがインターネット端末市場の拡大を牽引できるのか今後が注目される。

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(2001/6/15)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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