【業界動向】

米連邦取引委員会、医療品のネット販売会社を虚偽広告で摘発

■URL
http://www.ftc.gov/opa/2001/06/cureall.htm

 米連邦取引委員会(FTC)や米食品医薬品局(FDA)などは14日、癌やHIV/AIDSなどの治療に効果があるとしてサプリメントなどの商品をインターネットで販売する6社を摘発し、虚偽広告を停止するよう勧告した。

 FTCによると、6社はハーブ製品やダイエット用のサプリメントなどを、癌やHIV/AIDS、関節炎、肝炎、アルツハイマー病、糖尿病など、多数の病気を治療する効果があるとして販売していた。これらのDHEAホルモンサプリメント「St. John's Wort」やハーブサプリメント、電子治療器機などの商品には治療効果があると表示されていたが、実際にはそのような効果はまだ発見されていない。

 さらにFTCは、6社が販売する一部のサプリメントが治療薬と相互作用する危険性があると警告。HIV/AIDS患者は「St. John's Wort」を安全に服用できると表示しているが、実際には、HIV/AIDSの治療薬と相互作用があることが知られている。

 FTCは6社に対し、根拠のない表現や虚偽広告を禁止する和解案を提示。また、6社のうちMaxCell社に対しては、15万ドルの賠償金支払いを義務づける和解案を提示している。

 FTCのTimothy J. Muris委員長は「今回警告を行ったWebサイトは、奇抜な約束や虚偽の期待で、消費者の健康や安全性を危険にさらしている。残念ながら、怪しげな商品を売りつけようとするWebサイトは多く、FTCは関係機関と協力して、これらの医療に関する虚偽広告から消費者を保護することに一層努力を傾ける」と語っている。

(2001/6/15)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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