【業界動向】

リコーとJTS、メールを活用したデジカメ画像自動仕分けシステムを開発

■URL
http://www.ricoh.co.jp/ (リコー)
http://www.jtsnet.co.jp/ (JTS)

 株式会社リコーと株式会社ジャパンテクニカルソフトウェア(以下JTS)は、共同で「デジタルカメラ写真自動仕分けシステム」を開発した。

 これはリコーのデジタルカメラ「RDC-i」シリーズ(i700/i500)と、JTSのマルチドキュメント管理対応汎用データベースシステム「Image Server 2000」シリーズを連携して開発された。「RDC-iシリーズ」は通信用カードと組み合わせることで、撮影した画像をその場で電子メールとして送信できる機能を持っている。この自動仕分けシステムでは、画像送信の際に情報をメール本文に書いておくと、「Image Server 2000」がその文章からキーワードを抽出して自動的にアルバムフォルダーに分類し、さらにWebページに掲載するという作業を自動的に行なうものとなる。

 これによって、電力、ガス、港湾といったライフラインの設備維持管理や、道路工事などの緊急対応といった業務で、迅速な報告や指示を行なうことが可能になる。またサーバー上の撮影項目リストを「RDC-iシリーズ」に取り込み、それに沿った撮影もできる。商品写真や工事現場など、あらかじめ必要な撮影点数などが決まっている場面で、もれのない撮影および写真整理の効率化が可能となり、建設CALSで義務づけられている国土交通省への写真報告書作成や、官公庁への写真報告書作成業務などが大幅に短縮化できるといった利点がある。

 今回は「RDC-i」と「Image Server 2000」の組み合わせに限られているが、リコーとJTSでは今後他のソフトベンダーやカメラメーカーへも仕様を公開し、デジカメ写真自動仕分けシステムの採用を働きかけ、積極的な展開を図る方向だ。

(2001/6/15)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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