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リクルートが運営する総合サイト「ISIZE」は、“人付き合いのクセ”がわかる診断サービス「キャラミル研究所」を開始した。20~30代の社会人男女を主な対象として、Webを使ったメンタルケアサービスを目指す。
「キャラミル研究所」のメインとなっているのは、32の質問(YES・No形式と4択形式)で構成された「ツキアイゲノム判別テスト」。このテストに回答すると、“ココロの開き方・社交性・他者への関心”の3要素から、自分の人付き合いの傾向が8タイプのうちいずれかに分類、判定される。判定結果から、自分がなぜこのタイプに分類されるのか、また人付き合いの中でとりがちな行動や、周りからどう見られているか、弱い状況と対処法などが分かる仕組みとなっている。
判定結果を出しただけでは終わらず、結果をネタにしたコミュニケーションも用意されているのがここの特徴だ。友人・同僚に自分の判定結果を知らせて、当たっているかどうかを周りが判定、回答者のとの付き合い方を掲示板に書き込める「当たってる度BBS」や、タイプの違いを語る「ディスカッション実験掲示板」や「チャットルーム」などが用意されている。
「ツキアイゲノム」は大阪大学人間科学部助教授の榎本博明氏の監修により、性格心理学を下地にして作られたものだ。「心の開き方がわからず、その結果、打たれ弱くなっている」(榎本氏)という現代人の精神傾向を踏まえ、自分の自己開示や社交性などの傾向を知ることで、人付き合いを円滑にしようという狙いがある。ISIZEでは、鬱やひきこもり予備軍が急増しているにもかかわらず、心の健全化に関するサービスは日本には少数という現状から、自我開放しやすいwebを使ってのメンタルケアサービスとして、「キャラミル研究所」を位置付けており、今後は専門家による個別相談なども行なっていく予定だ。
(2001/6/18)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]