【新会社】

ACCESS、コンテンツ製作の子会社を設立~10月に雑誌創刊も

■URL
http://www.access.co.jp/

左から荒井氏、ACCESS社長室室長の越智氏、安武氏
 iモードをはじめとする携帯電話・情報家電の組込みブラウザー事業を行なっている株式会社ACCESSは、同社の100%出資による子会社「株式会社アクセス・パブリッシング」(仮称)を7月に設立すると発表した。コンテンツの製作・配信を主な事業とし、10月には月刊誌の創刊を予定している。

 ACCESSの荒川亨社長はコンテンツ事業へ参入する動機を「組込みブラウザー事業を行なっていると、組み込むメーカー側から、端末を販売してすぐに使えるコンテンツを求められることが多い。従来はネット対応端末にACCESSのブラウザーを組み込むことが中心だったが、組み込んだブラウザーを生かしたサービスを提供し、そこから新たな収益を得ることを視野に入れ、自分たちでもコンテンツを提供する」と述べた。また出版事業に乗り出すことについては、「コンテンツを作る、集める段階で、日本では紙の出版に対する信頼感が大きく、事業として進めやすいことを実感した。出版事業を行ないながら、そこで集めたコンテンツを他デバイスに活用する形のほうが効率よく進められる」(荒川氏)と語った。ACCESSでは以前より「Gaburi」という携帯電話・情報家電向けのポータルサイトを提供しているが、「Gaburiはこれ自身で儲けるものではなく、我々のブラウザーを普及させる手段としてのコンテンツ。メーカー側からのコンテンツの要望、またコンテンツ事業者からの“こういったコンテンツを乗せる場所が欲しい”という要求の、双方を結びつけるための要素が強い」(荒川氏)ため、今回のコンテンツ事業とのバッティングにはならないという。

 子会社のアクセスパブリッシングは、「ぴあ」出身スタッフを中心としたメンバーで設立される。会長は荒川氏が勤め、代表取締役社長は元「ぴあ」・「おとなぴあ」編集長の安武不可止氏だ。安武氏は「IT普及で雑誌がなくなることはないが、従来のような情報誌が雑誌である必要はなくなると思う。雑誌は個人の嗜好やイメージを提案するためのメディアとなって、広く検索したいときはWebで、という使い分けが進むのではないか」と分析。その使い分けがもっともうまい首都圏の27~32歳の男女(約150万人)をターゲットとした月刊誌を、10月を目処に創刊する。「ぴあ」や「東京Walker」などの情報誌ではなく、好みや世界観を提案する雑誌になるという。
 この雑誌の取材・製作現場で、通常の写真・文章という雑誌のための要素に加え、動画や音声といった材料を合わせて収録し、Webや携帯家電向けコンテンツに活用する形となる。事業はまず雑誌を出版し、コンテンツが集まり次第コンテンツ配信事業を本格化、また雑誌連載などをまとめた書籍展開も予定している。収益は雑誌の売上げと広告収入をはじめ、追ってコンテンツ配信・販売や書籍の収益を加え、3年で黒字化を目標としている。

発表会より、ACCESSが目指すビジネスモデル アクセス・パブリッシングの事業内容

(2001/6/19)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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