【業界動向】

米RealNetworks、デジタルメディアを商用利用するための記述言語「XMCL」を提案

■URL
http://www.realnetworks.com/company/pressroom/pr/2001/xmcl.html
http://www.xmcl.org (現在準備中)

 米RealNetworksは20日、AOLやBertelsmannら大手メディア会社と共同で、デジタルメディアを商用利用するためのメディア記述言語「eXtensible Media Commerce Language (XMCL)」を策定する計画「XMCL Initiative」を発表した。XMCLはXMLをベースとした記述言語で、標準化することにより、符号化方式や著作権管理システム、電子商取引システムなどに依存しない方法で、メディアを再生できるようにする。

 XMCL Initiativeには、上記のほかAdobe SystemsやBTopenworld、EMI Recorded Music、IBM、InterTrust、MGM、Napster、Sony Pictures Digital Entertainment、Sun Microsystemsなどの大手ネットワーク関連会社やメディア会社が支持を表明している。

 現在、商用デジタルメディアの配信には、互換性のない独自仕様の著作権管理システムや電子商取引システムなどのバックエンドシステム、顧客関係管理(CRM)、資産管理などが必要だ。著作権管理などに相互運用性をもつデジタルメディア配信システムを開発するには、著作権所有者や販売業者がメディア閲覧の回数といった利用パラメーターを定義する標準的な事業ルールを規定する必要があった。

 このような背景のもと、XMCL Initiativeでは、著作権所有者がメディアを販売、レンタル、ビデオオンデマンド、加入サービスなどで利用できるようにする標準的な事業モデル定義言語を提案。このXMCLは標準的なXMLに基づき、著作権管理ソリューションと相互運用する多くのバックエンドシステムで利用できるよう策定される。

 XMCLの策定により、インターネットを通じたデジタルコンテンツの流通は簡素化され、商用メディア市場を拡大するとしている。RealNetworksはXMCLを標準化団体に提出する予定で、他の業界リーダーと協力して広範な普及を目指す。

(2001/6/20)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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