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【業界動向】

エクソダス、データセンターでのセキュリティサービス本格提供へ

■URL
http://www.exodus.co.jp/press_room/2001/20010621.shtml

エクソダスのラッセル・ゲスリング プロフェッショナルサービス本部長(上)とINSIの佐藤英明代表取締役CEO(下)

 米Exodus Communicationsの日本法人であるエクソダスコミュニケーションズとインターナショナル・ネットワーク・セキュリティ(INSI)は21日、データセンターにおけるセキュリティサービス事業で提携したと発表した。エクソダスは、セキュリティの専門会社であるINSIの共同で、データセンターの顧客に対してセキュリティサービスを本格提供する。

 世界各国でデータセンター事業を展開するExodusではこれまでも、世界共通なサービスメニューの一つとしてセキュリティサービスも掲げていた。しかし、米国ベースでのサービスとなるため、日本企業向けにサービスを展開するには「ノウハウは持っていたが、提供能力がなかった」(エクソダスのラッセル・ゲスリング プロフェッショナルサービス本部長)。その結果、実際に提供できるのはファイアウォールの設定/管理など一部のサービスに限られていたという。

 今回、INSIと提携したことで、国内で実際にセキュリティサービスを提供する体制を確立。今後は、Exodusがサービスメニューとして掲げていたセキュリティ分野のサービスを、すべて本格的に提供できるようになったとしている。具体的には、VPNの設計/導入、サイト強化、セキュリティプランニング、セキュリティ監査、サイバーアタックマネージメント、弱点スキャンニングなどのサービスがメニュー化されている。

 INSIは現在、セキュリティのコンサルティングや監査、管理支援、専門家教育など、トータルなセキュリティソリューションを提供しており、中央省庁や大企業へのサービス提供実績を持っている。同社の佐藤英明代表取締役CEOは、現在の国内のデータセンター事業について「場所貸しに止まっている」と指摘。しかし、今後、電子政府などが整備されるためには「ホスティングだけでなく、セキュリティがともなわなければならない」とし、セキュアなデータセンター構築の必要性を強調する。佐藤CEOによれば、この分野では日本と米国とで3年の格差があるというが、そこに追いつくここ2年の間にも「日本でセキュリティビジネスが立ち上がる」と見込んでいる。

(2001/6/21)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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