【業界動向】

インターネットを使ったネズミ講を摘発~米連邦取引委員会

■URL
http://www.ftc.gov/opa/2001/06/streamline.htm

 米連邦取引委員会(FTC)は20日、インターネットを使って健康食品の販売を隠れ蓑にネズミ講を営んでいたとして、販売会社の米Streamline Internationalと経営者らをフロリダ州南部地区連邦地裁に提訴した。FTCはこの販売業者が「簡単に収入を得られるという嘘の約束を用いた不正なネズミ講により、全米の消費者をだました」と訴えている。FTCは裁判所に対し、Streamlineに管財人の任命や資産凍結などを含む仮処分や永久的な事業の禁止を命じるよう求めている。

 FTCによると、Streamlineは1996年以降、Webサイトやダイレクトメール、印刷広告などを使って、会員になってダイエット用のサプリメントや健康食品などの商品を配布すれば、簡単に収入を得られると宣伝。「永久に1カ月当たり500~2,000ドルの収入が得られます。今後10年、20年、30年あるいは40年間、働かなくてすみます」などと謳っていた。しかし、FTCの調査によると「参加者の大多数は、ほとんどあるいは全く財政的成功を収めていない」という。

 Streamlineは参加者に対し、下流の会員から収入を得るためとして、毎月最低限の商品を購入することを義務づけていた。FTCは、参加者によるこれら商品の再販は新しい参加者を募って利益を得るための副次的なものだと訴えている。

(2001/6/21)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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