【新サービス】

プーマテック、Webサイト更新告知の「Mind-itボタンサービス」開始

■URL
http://www.pumatech.co.jp/

左からPumatech創設者でCEOのBradley Rowe氏、プーマテックジャパン副社長の鈴木尚志氏
 プーマテックジャパン株式会社は、企業や店舗のWebサイトに更新通知機能を持たせるASPサービス「Mind-itボタンサービス」の提供を開始した。

 プーマテックジャパンは米Pumatech社の100%出資による日本法人。Pumatech社はPCとPDAなど、さまざまな端末間で同期を可能にするデータシンクロナイズ技術を持つことで知られている。企業向けのソリューションから技術ライセンスを含め、この分野でのシェアは80%になるという。また、2000年2月にNetMind社を買収したことから、コンテンツ更新通知機能である「Mind-it」を利用した企業向けサービスも開始。これとインターネット対応のシンクロナイズ技術「Sync-it」を組み合わせることで、たとえばECサイトでのセール開始通知や、オークションサイトでの新規出品通知といったサービスや、購買業務での市場価格監視といった機能を実現してきた。顧客企業はBoeingやGeneral Moters、P&Gなどを含め、米国だけで1200社以上になるという。

 今回、日本で開始した「Mind-itボタンサービス」は、Webページの更新をユーザー向けに通知するサービスを簡単・安価に導入できる点が特長だ。ユーザーが行なうのは、気に入ったWebページで「Mind-it」のボタンを押し、メールアドレスを登録するステップのみ。以降は該当Webページが更新されたかをプーマテックが自動的にチェックし、更新が行なわれた場合はメールで通知され、ユーザーはメール内のURLクリックで最新ページにアクセスできる仕組みだ。サイト側は通知したいWebページのHTMLソースに1行分のタグを書き加えるだけで、このサービスが利用できる。またメールの配信などはすべてプーマテック側で行なうため、サーバーの負荷や人的負担をかけずに、ユーザーへのアプローチやリピートアクセス促進が狙えるメリットがある。すでにプーマテック自身のサイトで導入されているほか、ダイジョブ・ドットコムやソニースタイルドットコム・ジャパン(試験運用)、パークハイアット東京といったサイトが、このサービスの利用を表明している。

 「Mind-itボタンサービス」はASPの形で提供され、通常の「スタンダードサービス」の場合、1Webサイトの登録、5個までのMind-itボタン設置で、年間9万8,000円となる。登録ユーザーのメールアドレスはWebサイト側で所有権を持ち、プーマテックでメールアドレスを利用することはない。また更新通知メールなどのカスタマイズを行なったり、Mind-itを利用したアクセス統計などを行なう場合は「プレミアムサービス」として、年間19万8,000円の費用がかかる。なおメールアドレスの登録数が1万件を超える場合は、追加料金がかかる場合もある。

 プーマテックでは、このサービスで初年度に3,000サイトへの採用を見込んでいる。また同社の今後の戦略として、現在別々のサーバーが必要となる企業向けの「Mind-it」「Sync-it」を1つのサーバーに統合させ、さまざまな端末やコンポーネントに対応する「Mobile Application Server」をこの1年前後で完成させ、市場投入を図る方向だ。

(2001/6/21)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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