【調査結果】

ECの利用増加とともにサービスに対する不満が顕在化~情報通信総合研究所調査

■URL
http://www.commerce.or.jp/enq/report/enq21/index.html

 株式会社情報通信総合研究所は「買い物行動とインターネット・ショッピングに関するアンケートIV」の結果を発表した。アンケートは3月12日~15日まで同社のマーケティングサイト「MIN」上で実施されたもの。有効回答者数は3,653名。

 調査結果によると、インターネットショッピングの経験者は2001年3月時点で82.5%に達し、特に2000年以降に利用し始めた人が約半数を占めている。1年間での平均利用数は6回。5回以上の利用者が全回答者の4割を占めているほか、11回以上の利用者も前年比8ポイント増加しEC経験者の14%に達するなど、利用者数だけでなく利用回数も増加している現状がうかがえる。さらに、1年間での平均購入金額は4万3,000円で、1万円以上の利用者がEC経験者の75%を占めており、利用金額も徐々に増加している。また、今後のEC利用意向は、「積極的に利用したい」が32.2%、「利用したい」58.7%となり、利用意向が9割以上に達していることから、情報通信総合研究所では、EC経験者がさらなる利用拡大に積極的であることが分かるとしている。

 なお、こうしたEC利用頻度の増加に伴い、問題点も顕在化している現状が明らかになった。ECの問題点として、「商品を手にとって確認できない」が79.0%と最も高く、以下「送料がかかるのが不満だ」67.8%、「個人情報が漏洩するではないかという不安」58.3%となった。また、EC未経験者は、支払いのトラブルやお店の信頼性などに不安を感じている結果が明らかとなった。

(2001/6/22)

[Reported by moriyama@impress.co.jp/ akaike@tym.fitweb.or.jp]


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