【業界動向】

米Odigoが音声IM分野に参入、音声アプリケーションの米Audiumと提携

■URL
http://corp.odigo.com/about/06-21-01.html

 インスタントメッセージ(IM)の米Odigoは21日、VoiceXMLに基づいた音声アプリケーションソフトウェアや企業向けの音声アプリケーションサーバーを開発している米Audiumとの提携を発表し、音声を使ったインスタントメッセージ、いわゆる「音声IM」分野への参入を明らかにした。音声IMの分野には、先ごろオープンソースのインスタントメッセージソリューションであるJabberがでNuanceとの提携を発表している。

 OdigoのIMクライアントで音声IMが利用できるようになると、携帯電話や一般電話からIMのバディーリストにアクセスでき、誰がオンラインになっているかを音声で聴き、把握できるようになる。さらに音声でそのIMに対してメッセージを送ると、メッセージは音声認識技術によってテキストメッセージに変換され、IMクライアント上に表示される。これらに必要な音声認識技術をAudiumが提供することになる。

 Gartnerグループによると世界中のIM利用者は2004年までに1億8,000万人に達すると予測されており、数十億台が普及すると思われる携帯電話とあいまって、これら2つのテクノロジーが通信できるようになることは通信全体に大きな影響を与えると目されている。

 しかし、今のところ多くのユーザーを抱えているMSNメッセンジャーやICQなどのIMクライアントでは音声IMへの参入を表明していない。むしろインターネット電話企業との提携によって音声を音声のまま扱って電話のようにIMクライアントを利用して電話と通話できるようにする方向にあり、音声認識技術の成熟度や、今後音声IMがどの程度大手IMに採用されるかが注目される。

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(2001/6/22)

[Reported by taiga@scientist.com]


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