【業界動向】

シンガポールのタクシー会社CityCabがインターネット対応に

■URL
http://www.hp.com/hpinfo/newsroom/press/19jun01b.htm
http://www.citycab.com.sg/

 シンガポールのタクシー会社CityCab、米Hewlett-Packard (HP)およびスウェーデンのEricssonはこのほど、タクシーに無線インターネット接続装置を配備する計画「Project Escalade」を発表した。タクシーの乗客が携帯機器を使って、電子メールやWebを閲覧利用したり、運転手が道路情報を見たりできるようにする。

 同プロジェクトにおいて、HPは音声認識技術を提供し、CityCabのタクシーに装備したHPのハンドヘルドPCを使って、乗客からの呼び出しや予約に自動応答できるようにする。ハンドヘルドPCはモバイルデータ端末ともなるもので、これを使って、CityCabの運転手が位置情報技術による地図情報や道路情報へのアクセス、音声コマンドを使ったブラウジング、電子決済システムなどを利用できるようにする。また、EricssonはGSMやGPRS、3Gなどのネットワーク技術に対応するサービスを提供するための位置情報技術やBluetooth技術などを含むモバイルアプリケーションを開発する。

 同プロジェクトでは、タクシー内に「personal area network」を構築し、乗客が自身のPDAを使ってインターネットを利用可能にする。このネットワークは、GSMやGRPSなどの公衆回線網と接続されるため、乗客はさまざまな情報やサービスにアクセスすることができる。

 3社はまず、年内にCityCabのタクシー500台に装備する。今後数年間には現地の運輸会社と提携し、中国や米国、英国、オーストラリアなどに拡大する計画。

(2001/6/22)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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