【業界動向】

業界団体OASIS、「ebXML」仕様の普及促進に向けた技術委員会を設置

■URL
http://www.oasis-open.org/news/oasis_news_06_21_01.shtml

 国連のUN/CEFACTとXML関連の業界団体OASISは21日、企業間電子商取引向けのXML仕様「ebXML」の普及促進に向けた技術委員会(TC)をOASIS内に設置すると発表した。ebXMLは、企業メッセージの交換、データ通信、ビジネス過程の定義、登録などに利用できる情報交換の枠組み。同仕様は5月11日、ウィーンで開催された国際会議で承認されている。 OASISが今回設置した技術委員会は、「ebXML Messaging TC」「ebXML Collaboration Protocol Profile and Agreement TC」「ebXML Implementation,Interoperability and Conformance TC」の3つ。なお、OASISはこれまでに設置した技術委員会には「Registry/Repository TC」がある。

 ebXML Messaging TCでは、ebXMLのセキュリティ仕様の普及促進で協力していく。ebXML Collaboration Protocol Profile and Agreement TCでは、取引企業との電子商取引や技術提携に関する手法の定義を続けていく。ebXMLImplementation, Interoperability and Conformance TCでは、ebXMLを取り巻く問題に焦点を絞り、導入を検討している業界団体やベンダー、ユーザーなどにガイドラインを提供する。また従来からのebXML Registry/RepositoryTCでは、XMLレジストリとebXMLレジストリの相互運用を推進する。

 OASISのディレクターを務めるLaura Walker氏は「多くの企業や標準化団体がebXMLの導入を開始するのに伴い、これらの技術委員会は同仕様をより普及促進するために協力していく。また、W3Cなどの他の団体とも提携するほか、UN/CEFACTと密接に協力する」と語っている。

(2001/6/25)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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