【業界動向】

英ARMと米Sunが「JavaMPU」の開発で提携~携帯電話に大きな市場

■URL
http://www.arm.com/news/ARM_Sun?OpenDocument

 英ARMと米Sun Microsystemsの両社は25日、携帯電話向けに最適化されたJavaテクノロジーを共同開発するために提携し、必要なライセンス契約を締結することで合意したことを発表した。この提携によりARMは、SunのJavaテクノロジーにアクセスすることができるようになり、ARMは同社が開発したJazelleテクノロジーに基づいたマイクロプロセッサーにJavaテクノロジーを組み込んでいく。また、両社は将来のJavaロードマップ策定に向けて調整するほか、特に携帯電話市場向けに必要な機能などを共同開発していく。

 ARMのJazelleテクノロジーは、特にJavaバイトコードを高速に実行しなければならない場合に用いられる技術で、ARMのMPUの中にハードウェアとしてJavaバイトコードを直接実行する機能を組み込むものだ。このハードはゲート数が比較的小さなものであり、組み込みが簡単であるほか、消費電力を軽減させ、余分なメモリも必要ないことから携帯電話やPDA向けのJava市場に向いているとされる。この技術は昨年の10月に発表されており、現在2種類のマイクロプロセッサーファミリに採用されているが、ARMは将来的にはほとんどの製品ラインアップにおいてこのテクノロジーを利用できるようにしたいと考えている。

 ARMの会長兼CEOであるRobin Saxby氏は「我々はPDAや携帯電話といったデバイスにJavaを実装してほしいというOEMからの要求が著しく増加しているのを見ている。ARMはこの分野において中心的な役割を果たすことになるだろう」とコメントした。

(2001/6/26)

[Reported by taiga@scientist.com]


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