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■URL
http://www.gozans.com/neopub/
株式会社バーチャルクラスターが運営するオンライン出版サイト「ゴザンス」では、オンデマンド印刷と電子書籍に対応した書籍出版事業を「新出版システム」として、7月中旬より開始する。これに先立ち、書籍出版を希望する書き手を無料モニターとして募集すると発表した。
この新出版システムは、書籍のデザインや組み版にかかる手間を簡略化することで出版にかかる費用を軽減し、誰でも出版物を発行できるようにする狙いがある。具体的には、ゴザンス側で組み版ソフトを書き手に提供し、書き手が組み版を行なってサーバーにアップする、また書籍の版型をA5版・100ページ前後に限定し、表紙レイアウトなどもある程度一定にするといったことで、コストダウンを図る。書き手にかかる費用は5万円前後の予定だ。書籍は印刷版と同時に電子書籍版も製作され、完成した場合、オンデマンド印刷の書籍は1冊1,480円、電子書籍(初期段階ではPDF、追ってアドビシステムズのeBook方式に対応予定)の場合は1冊500円の予定だ。印刷する書籍にはすべてISBNコードがつくので、一般書店から注文しての取り寄せも可能になる。
今回、正式な開始前に、すでに7万字前後の出版可能な原稿を持つ書き手を無償モニターとして募集する。モニターは3名限定で、応募締切は6月30日。詳細は上記Webサイトから確認できる。
ゴザンスは4月の開始当初から“デジタルや紙といった形にこだわらず、よいテキストを作ってたくさんの人に読んでもらう”ことを目標として掲げている。5月に発表した雑誌出版に加え、今回オンデマンド書出版のシステムが登場することで、書き手発のメディアは一通り揃った形となる。さらにオンラインの書き手を支援するため、新出版システムで発行した書籍を出版関係者が閲覧できる「新出版図書館」を設置し、オンライン作家のマス流通におけるデビューも支援する方向だ。
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(2001/6/26)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]