【業界動向】

地理的に対象を絞った広告を配信~米Akamaiと米Yahoo!が提携

■URL
http://www.akamai.com/html/en/nr/press/press257.html

 米Akamai Technologiesと米Yahoo!は27日、1999年に結んだ両社のサービス提携を拡大すると発表した。今回の提携では、Yahoo!はAkamaiの「EdgeScape」を利用して、対象を絞った広告を配信する。Yahoo!は広告サーバーの広告配信アプリケーションにEdgeScapeのデータを組み込み、顧客との関連性が高い広告を配信する。

 EdgeScapeはユーザーのプライバシーを侵害することなく、IPアドレスと地理情報やネットワーク情報を関連づけ、それに合わせてコンテンツをカスタマイズして配信できる技術だ。Yahoo!はこのサービスを利用して、広告主に各広告キャンペーンの効果を測定した報告書を提出する。

 景気低迷の影響でオンライン広告市場は縮小しており、Yahoo!はユーザーの関連性を高めた広告を配信することで広告収入の増加を図る。Yahoo!との新たな提携について、AkamaiのPaul Sagan社長は「EdgeScapeサービスは、Yahoo!の大規模な顧客基盤のニーズに対応する取り組みを補完するものだ。ユーザーのニーズと関連コンテンツとを正確に一致させるという、Yahoo!のビジネスの一翼を担えてうれしい」と語っている。

(2001/6/28)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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