【新製品】

NTT-MEなど3社、VDSLを用いたビデオオンデマンドサービスを提供

■URL
http://www.ntt-me.co.jp/news/news2001/nws010629.htm

VDSLモデムと「わくステBB」
 株式会社理経株式会社エヌ・ティ・ティ エムイー(以下NTT-ME)、株式会社東洋コミュニケイションズの3社は、共同でセットトップボックス(STB)「わくわくステーションBB」とVDSL(Very high bit rate DSL)インフラを用いたビデオオンデマンド(以下VOD)サービスを開始すると発表した。

 これはホテルなどの施設向けのサービスで、既設の電話回線を用いて15Mbpsの速度のVDSLインフラを導入。このVDSLを利用して、施設の電話交換室(PBX)に設置したビデオサーバーから、各部屋のSTB(テレビに接続)に向けて映像配信を行なうものだ。このシステムの利点は、既存の電話回線をそのまま利用できるため、PBXのVDSL装置やビデオサーバー、および各室のSTBといった機器を設置するだけで済み、回線敷設のコストを必要としない点にある。またビデオサーバーの容量を増やすことで、より多くのコンテンツに対応することができる。デモでは900Kbpsと2.4MbpsのMpegムービーを再生していた。

VODサービスのデモ画面
 また、このサービスに合わせて、STB「わくわくステーション」の新製品「わくわくステーションBB」(以下わくステBB)を発表した。米EnReach社の開発によるIPベースでの動画再生機能を持つSTBで、これによって従来のWebブラウザーやメール送受信の機能に加え、VODというテレビにより適したサービスの利用も可能となった。

 3社はこのサービスをホテルや病院などを主なターゲットに販売展開する予定で、価格は50客室ほどの既設ホテルで導入する場合、約2,300万円~(提供コンテンツ料金、設置工事、保守などは除く)。また売上げ目標として、初年度に約20システム・5億円、3年後には約150システム・30億円を見込んでいる。さらに将来的には、コンテンツ事業者のコンテンツサーバーからホテルなどのビデオサーバーに映像をネットワークで配信することも視野に入れているという。

(2001/6/29)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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