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自然言語を理解するサーチエンジン「Albert」のデモが公開される

■URL
http://www.albert.com/demo.php
http://www.fastsearch.com/ (FAST)

 スイスのAlbert社がこのほど自然言語を理解するサーチエンジンのデモをネット上で公開した。Albert社は自然言語によるサーチエンジン事業のほか、イントラネットの中の情報を自然言語を用いて検索したり、データマイニングを行ったりするためのインターフェイス技術を開発している。スイスに本社を持ち、米国、フランス、イギリスに支社を置いている私企業だ。

 同種のサーチエンジンにはAskJeevesがあるが、Albertは全ての検索機能を自前で用意するのではなく、自然言語を解析した結果をサーチエンジンの「FAST」に送り、結果を表示する方式を採用している。FASTは「世界最大」を謳っているサーチエンジンの一つで、46の言語に対応、画像、動画、MP3検索機能を備えるなど、評判の良いサーチエンジンだ、それだけにAlbert自身も使い勝手の良い物となっている。

 自然言語をどれくらい認識できるかを早速試してみた。Albertは一応「multi-lingual」と称しているのだが、文字コードが対応していないらしく、日本語は認識できなかった。FASTは日本語だけでなく、中国語などにも対応しているだけに少々残念だ。そこで、英語で「What is the longest river in the world?」と質問してみたところ、一番に出てきたのが「The Longest Rivers In The World」と題するページ。世界の川を長い順に並べてあり、すぐに答えが「ナイル川」であることがわかった。別の質問の仕方としてAlbertに「What do you think about George Bush?」と尋ねると、米国ブッシュ大統領に関してさまざまな意見を持っている人のページが列挙された。さらに意地悪に「What do you think of Ask Jeeves?」と訊くと、一番目に表示されたのはAsk.comの中のAsk Jeevesに対するアナリストの評価記事だった。

 こうして試用してみると、デモ版であることを差し引いても、答えの見当がつかない情報を探すためのサーチエンジンとしてAlbertは十分役立ちそうだ。

(2001/7/5)

[Reported by taiga@scientist.com]


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