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http://www.nttdata.co.jp/release/2001/070900.html (リリース)
株式会社西武百貨店と株式会社NTTデータは9日、流通系の情報システム構築など、ITを基盤とした幅広い分野で業務・資本提携することで合意した。両社は既に、贈答品について販売や出荷管理システム構築を共同で行なっているが、さらに顧客情報管理や電子商取引のシステム開発も行なっていく。
具体的には、まず当初は「e-外商ビジネスモデル構築」を行なう。これはIT化が遅れているといわれる外商事業の共通基盤を作るものだ。現在個々の営業マンごとに行なっている顧客対応をコールセンターなどで窓口を一本化し、配送・手配をネットを通じて行なうことで、販売システムのプラットフォームを確立する。これらのネットワークはBtoBだけにかぎらずBtoBtoCおよびBtoBtoE(Employee)へと拡大させていくかまえだ。
次に、「e-Retail事業の推進」を行なう。これは顧客向けにインターネットを活用した双方向サービスを提供するものだ。例えば、西武百貨店のクラブ・オン会員向けにメールマガジンを発行することなどが想定されるという。また、これまで顧客の嗜好データが商品データと連携されていなかったが、顧客情報管理システムを構築することで、顧客ニーズを満足させる商品やサービスの開発につなげていき、BtoC事業を拡大していく。
今回の提携について西武百貨店の堀内幸夫社長は「サービスマニアカンパニー(顧客サービス創造企業)設立のために人とそれをささえるインフラが重要だ。情報システムの基盤にNTTデータの基盤を活用し、21世紀に存在価値を示せる企業としてマーケットにむかっていきたい」と抱負を語った。両社では、今回の共同事業化により3年をめどに全体で500億円規模を目指す。
(2001/7/9)
[Reported by moriyama@impress.co.jp]