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【調査結果】

総務省の「情報通信白書」2001年版がウェブサイトで公開

■URL
http://www.home.soumu.go.jp/hakusyo/tsushin/index.html
http://www.joho.soumu.go.jp/pressrelease/japanese/joho_tsusin/010710_1.html

 総務省がまとめた「情報通信白書」の2001年版が、同省のウェブサイト上で公開された。昨年までの「通信白書」という名称から変更されていることからも想像できるように、IT分野の報告に多くのページがさかれている。“ブロードバンド”という言葉も至るところで用いられるようになった。

 第1章は「『加速するIT革命』~ブロードバンドがもたらすITルネッサンス~」と題した特集となっており、ブロードバンドの普及状況やITビジネスの市場動向、電子政府の取り組みなどがまとめられている。また、IT社会実現の課題として、デジタルデバイドの要因を分析するとともに、ドメインの不正取得などで重要になってきた“インターネットガバナンス”についても言及。さらに、IT技術者の人材育成やセキュリティの確立などを課題として挙げている。第2章で情報通信の現況、第3章で情報通信政策の動向をまとめているのは、従来通りだ。

 ウェブサイトでは、HTML版とともにPDF版も用意。本編をはじめ、資料編や略語集、用語解説を含めると約350ページ(PDF版)にも上る資料が閲覧できる。PDF版は各節ごとに30個のファイルに分割されているが、実際にダウンロードしてみたところ総容量は約38MBに達した。HTML版で掲載されている表やグラフについては、Excel形式のファイルがダウンロードできるようになっている。

 なお、同書に掲載された2000年末における国内のインターネット利用人口は4,708万人で、対前年比で74.0%増加したという。ただし、この数字は同省がすでに4月に発表したものだ。

 ブロードバンドの普及状況については、DSLとCATVが急速に進展しているとしており、DSLの加入者数は2001年4月時点で約11万件、CATVインターネットは2001年3月時点で約78万4,000件に上った。さらに今後の推移については、2001年にDSLがCATVを上回り、2003年には843万加入に到達、2005年にはFTTHやFWAと併せてブロードバンドの加入世帯が2,494万件に達するとの試算を紹介している。

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(2001/7/10)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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