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■URL
http://www.w3.org/2001/07/soap12wd-pressrelease.html.ja
Web技術の標準化団体W3Cは9日、「SOAP Version 1.2」および「XML Protocol Abstract Model」の最初のワーキングドラフトを公開した。W3Cでは、「設計の早期段階で公開することで、開発者が開発動向を追うことができ、最終仕様へと貢献できることを保証する」としている。
SOAP Version 1.2は、データのシリアル化方法とメッセージ梱包形式を指定した、XMLベースのメッセージ交換システムの枠組みを提供する。オブジェクトや有向グラフのようなデータをシリアル化するためには、XML語彙を拡張可能な方法で表現する仕様「XML Schema」を採用している。また、複数のXMLで書かれた言語を混在させるために、「XML Namespaces」も利用している。
また、Version 1.2では、1.1仕様から解釈の相違による曖昧さを排除した処理モデルを提供する。ここでは必須の拡張には明示的なエラーメッセージを提供することを強く勧めており、開発者によりよい情報を提供することでアプリケーション開発を支援する。
XMLプロトコルワーキンググループは、このような技術が抽象レベルにおいてどのように設計されるか、という問題に対しても準備している。その結果である「XML Protocol Abstract Model」のワーキングドラフトは、SOAPの以前のバージョンを用いて既にアプリケーションを開発している開発者に対し、共通の語彙を提供する。
(2001/7/10)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]