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Webvanのサイト。すでに稼働していない |
オンライン食品雑貨販売の米Webvan Groupは9日、全ての営業を停止し、米連邦破産法11条の適用を申請する意向を明らかにした。同社は事業を再開する計画はなく、事業を段階的に縮小し、資産や事業を売却する予定だとしている。
同社CEOを務めるRobert Swan氏は「当社は、営業損失の縮小や各注文に対する利益の向上などを図ってきた。しかし、2001年第2四半期の注文が大幅に減少し、資金の必要性が増した。このような厳しい状況から、全ての営業を直ちに停止し、全資産を売却するという決断を下した。営業を続けて高い損失を出し、現金を失うよりもこの措置を取った」と説明している。
さらにSwan氏は「当社は多くの困難を切り抜けてきた。異なる状況では当社のビジネスモデルは成功すると信じている。しかし、我々には時間がなくなってしまった」と続けた。
同社は今回の発表に伴い、2,000人の従業員を解雇。同社は、これまでの注文に対する配送を含めて全ての営業を停止しており、Webサイトでも新たな注文を受け付けていない。同社株式は間もなくNasdaq店頭市場で上場廃止になる予定だ。
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(2001/7/10)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]