【事業計画】

既存顧客もLiquidに移管する内容が含まれる

米LiquidAudio、リキッドオーディオとの契約終了に関して発表

■URL
http://www.liquidaudio.com/company/press/2001/archive/07_11_01.jsp
http://www.liquidaudio.co.jp/company/index.html


退任するRobert Flynn氏(左)

 デジタル音楽配信技術の米LiquidAudioは11日、株式会社リキッドオーディオ・ジャパンと結んでいる相互のライセンス契約および再販契約の終了に関するリリースを発表した。米Liquidとの契約解消については、すでに国内では6月29日にリキッドオーディオ・ジャパンより発表されているが、今回のリリースには当時明らかにされていなかった項目もいくつか含まれている。

 LiquidAudioの発表によると、リキッドオーディオ・ジャパンは今後約30日以内に社名を変更するとともに、日本の音楽市場向けに、LiquidAudio製品の販売やLiquid Audioのデジタル音楽配信プラットフォームを使ったサービスの提供を中止する。また、両社の契約終了に伴い、Liquid Audioの事業開発担当上級副社長、Robert Flynn氏と、アジア太平洋地域営業担当副社長のChris Park氏がリキッドオーディオ・ジャパンの役員を退任する。ほかには、既存の顧客関係をLiquidAudioに移管することや、今後LiquidAudioが東京に新しい事務所を開設し、既存の顧客へサービスを直接提供するとともに、レコード会社や小売り業者、エレクトロニクス会社との新しい関係を築く予定であることも明らかにしている。

 LiquidAudioの共同設立者でCEOを務めるGerry Kearby氏は「日本は世界で2番目に大きな音楽市場で、当社にとって重要な地域だ。リキッドオーディオ・ジャパンを取り巻く問題により、両社が長期的に成功するためには契約を終了することが最適な解決法だと判断した」と説明。今後については「日本でデジタル音楽市場が加熱するのに伴い、当社は直接日本の顧客と関係を築きたい」とコメントしている。

 一方、リキッドオーディオ・ジャパンでは、今後の事業方針については「デジタルコンテンツ配信」という基本的な内容は変わらないが、音楽以外のデジタルコンテンツを配信する可能性もあるとしている。

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(2001/7/12)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net / okiyama@impress.co.jp]


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