INTERNET Watch Title
Click

【イベントレポート】

「EXPO COMM WIRELESS JAPAN with INTERNET」開催

無線LANと無線WANを接続するアクセスポイント「WAW/AP1」

■URL
http://www.pixela.co.jp/ (ピクセラ)

「WAW」というのは「Wireless access Wireless」を略したもの。最大253台の端末を束ねられる

 KDDIのブース内にあるDDIポケットのコーナーでは、ピクセラが発売予定の無線アクセスポイント「WAW/AP1」が参考出品されている。本体の色はつや消しのシルバー、海外製の卓上CDプレーヤーにでもありそうなスクエアなデザインをしており、大きさも縦190mm×幅160mm×奥行57.7mmとコンパクトだ。

 WAW/AP1自体は、インターネット接続を複数の端末で共有するためのゲートウェイであり、これにIEEE802.11b準拠(Wi-Fiにも認定)の無線LANカード「WAW/N1」を差し込むことで無線LANのアクセスポイントとして機能するようになっている。

 一方、有線LAN側のインターフェイスには10BASE-T/100BASE-TXを備えているほか、RS-232Cのシリアルポートも装備。ADSLモデムやCATVモデムと接続すればブロードバンドルータとして、ISDNのTAと接続すればダイヤルアップルータとして利用できるわけだ。OSにはLinuxを採用している。

 これだけなら単にデザインの優れた無線アクセスポイントだが、これらに加えて、「C@rdH"64petit」対応のスロットが用意されている点がWAW/AP1の最大の特徴と言える。DDIポケットのPHS網を通じてインターネットに接続するわけだ。

 もちろん、今時64kbpsを複数端末で共有するというのは力不足かもしれない。しかし、LAN側だけでなくWAN側についても無線で構築できるため、設置の自由度が期待できる。会議室や学校、工事現場などの仮設LANとして、またはCCDカメラと組み合わせて監視カメラに利用するなど、一般的なインターネット接続とは異なるシチュエーションでは使い道がありそうだ。

(2001/7/18)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


INTERNET Watchホームページ

ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp