【事業計画】

百科事典のBritannica.comが有料化を発表~年間50ドルで全コンテンツを提供

■URL
http://www.britannica.com/

 米Britannica.comは18日、ここ数日以内にサービスを有料化することを発表した。すべてのサービスを利用するための使用料金は月々5ドル/年間50ドル。これに伴って1999年10月以来続いてきた無料サービスは終了することになる。

 有料化に伴いオンライン版のBritannica百科事典は一般消費者向け、教育関係者向け、専門家向けなどにコンテンツを変え、それぞれのニーズにあった情報が表示されるように工夫される。さらに今年後半には動画データベースや、小学生向けの百科事典などのコンテンツが付け加えられる。また検索方法として現在のようなキーワードによる検索以外にも、トピックによるブラウジングや、地図を眺めながら情報を絞り込んでいくブラウザーなど検索機能が強化される。また、バナー広告やポップアップ広告など一切の広告は表示されないようになる。

 しかし、一部のサービスは引き続き無料で提供される。利用者は検索機能を利用して、それぞれの項目の最初の段落を無料で閲覧することが可能だ。また、Britannica百科事典の編集者たちが有用だと考えるWebサイトを集めた「Britannica Internet Guide」や、Britannica.comと提携した新聞社・雑誌社による記事などはBritannica.comから無料で利用できる。今年後半には無料サービスも改善し、簡単な要点だけを素早く探したりする新しいオンライン百科事典なども提供される予定だ。

 Britannica.comのCEOであるIlan Yeshua氏は「我々は本物の付加価値のあるサービス、つまり人々が最も高い品質で、様々な情報源から得たコンテンツを見つけることができるサービスを提供したいと思っており、これらの情報をもっとも探しやすい仕方で提供できるようにツールを開発していくつもりだ」とコメントした。

(2001/7/19)

[Reported by taiga@scientist.com]


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