【調査結果】

米Napsterの利用者数と利用時間が急減~新たなアプリケーションが台頭

■URL
http://www.jmm.com/xp/jmm/press/2001/pr_072001.xml

 米Jupiter Media Metrixは20日、Napsterアプリケーションの利用時間が急減しているとの調査報告を発表した。世界14カ国の家庭ユーザーを対象にした調査によると、今年6月の利用時間は22億分で、利用時間および利用者数がピークに達した今年2月の利用時間63億分に比べてと65%も減少した。6月の利用者数は1億8,300万人で、2月の2億6,400万人に比べて31%減となっている。

 Napsterの利用は世界的に減少しているものの、米国ではNapsterに代わる新たなファイル交換アプリケーションが台頭している。今年5月には、Media Metrixの米国調査にNapster以外の6つのファイル交換アプリケーションが登場した。

 それらの筆頭はGnutellaネットワークのクライアントである「Bodetella」で、今年1月から5月の間に100万人の利用者を獲得した。第2位の「Audiogalaxy」は5月に97万8,000人の訪問者を獲得し、初登場した3月から78%も増加した。第3位は47万4,000人の訪問者を獲得した「Imesh」で初登場の4月から11%増加している。

 この調査結果について、Media Metrix事業部門のDoug McFarland社長は「Napsterは昨年、Media Metrixの調査が始まって以来、最も急速に成長したアプリケーションの一つで、ランキング調査に登場して半年以内に米国の利用者数が4倍近くも増えた。しかし現在では、以前にNapsterを使っていた利用者が、様々な音楽交換サービスに広く分散していることが明らかとなった」と分析している。

◎関連記事
「FasttrackはNapsterを超える」と米調査会社Webnoize

(2001/7/23)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


INTERNET Watchホームページ

INTERNET Watchグループinternet-watch-info@impress.co.jp