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■URL
http://www.ntt.co.jp/news/news01/0107/010723.html
http://www.vill.yamada.toyama.jp/
日本電信電話株式会社(NTT)とNTT西日本富山支店は、“つながり感通信”の実証実験を富山県山田村を中心に実施する。期間は7月下旬から11月までの予定。
“つながり感通信”とは、NTT生活環境研究所が提案している概念。人の存在情報や環境情報をネットワークを介して常時通信することで相手を身近に感じ、それにより安心感や幸福感を醸成するというものだという。例えば、普通の家庭でも、誰かが帰ってきた物音を聞くことにより、実際にその姿を見なくても帰ってきたことを知り「安心できる」といったようなことだ。今回の実証実験はこの「感じ」をネットワークを利用して遠隔地間でも実現しようというもの。
実験では、各家庭に実験端末「FamilyPlanter」を設置し、実際に日常生活で使用してもらう。FamilyPlanterは、10BASE-Tのインターフェイスのほか、移動熱源センサー、接触センサーを備えた植木鉢状の端末だ。例えば帰宅後この端末の前を通り過ぎると、センサーが感知し、その情報を専用のネットワークを介してもう一方の端末に送信する。すると遠く離れたところでも帰宅したことがわかるという訳だ。端末上部には、光ファイバーの束が「植木鉢の花」のように取り付けられており、情報を関知すると回転して光るようになっている。
山田村の実験では、山田村とそこから離れて暮らしている家族(例:両親と息子夫婦など)4組8軒程度を対象として実生活の中で実験端末を使用してもらう形だ。なお、実験後の具体的な事業化などについては明らかにされていない。NTTでは、今回の実験では、「生活の質に何がどのように影響を与えるか」などを検証するとしている。
(2001/7/23)
[Reported by okiyama@impress.co.jp / okada-d@impress.co.jp]