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■URL
http://www.xdrive.com/
http://www.yopa.com/
オンラインストレージサービスの米Xdrive Technologiesは24日、サンノゼにあるプッシュテクノロジー企業・米Yopaを買収したと発表した。Yopaの従業員はサンノゼにそのまま残り、Xdriveのモバイルビジネス部門として存続することになる。買収金額などの詳細は明らかにされていない。
Yopaが所有する「インテリジェントプッシュ」技術は、携帯電話などに対してシステムが決められたルール通りに情報を送るという技術である。例えば証券会社はYopaの技術を導入することによって、「特定の株が10%上昇した場合」など、顧客が設定したルールに沿って顧客の携帯電話に通知し、携帯電話のボタンを押すことでその株を買うか、売るか、という決定を促すことができる。通知される情報はYopaのプロキシー技術を使って、自動的にSMS、HTML、WAPなどに変換されるため、情報の提供者自体は相手のデバイスを気にする必要がなく、PC、ページャー、携帯電話に対して同じソリューションで対応することが可能だ。
XdriveがYopaを買収することによって、Xdriveはオンラインストレージサービスを使用した「インテリジェントデータプラットフォーム」を構築しようとしている。これは利用者がいつどこにいても、どんなデバイスからでもオンラインストレージにアクセスできる環境を構築するものだ。例えばオンラインストレージサービスを利用している企業で、ストレージに保存されている書類に同僚が修正を加えた場合でも携帯電話に通知することができる。その際、通知内容に「文書をファクスするためには1のボタンを押して下さい」「他の人に転送したい場合には2のボタンを押して下さい」「文書を見るためには3のボタンを押して下さい」などと通知内容に応じた行動をとるように促すこともできる。
この買収についてXdriveのモバイルビジネス部門担当副社長Pradeep Tagare氏は「両社共にインターネット上に分散した情報管理を改善するために創業された会社だ。今や両社の技術が統合されたことによって、我々の利用者はいつ、どのようなデバイスに対してでも、簡単に情報を得て、保存し、共有し、それに応じて行動することが可能になるのだ」とコメントした。
(2001/7/25)
[Reported by taiga@scientist.com]