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■URL
http://www.jmm.com/xp/jmm/press/2001/pr_072601.xml
http://www.X10.com/
米調査会社Jupiter Media Metrixは26日、ブラウザー上部に表示されるポップアップ広告に対して、ブラウザーの下に表示されてブラウザーを閉じるときに広告が表示されるいわゆる“ポップアンダー広告”についての調査結果を発表し「これらの広告手法の効果は薄いのではないか」との見方を表明した。
ポップアンダー広告については、最近この手法を利用したX10.comが4月～5月にオーディエンス数をほぼ倍に伸ばしたことで業界の間で話題となっていた。5月の時点でX10.comは2,800万人のユニークビジター数を記録している。
しかしその一方でJupiter Media Metrixのデータによると、これだけのトラフィック増加を記録したにもかかわらず、広告を目にした人の73％が20秒以内にウィンドウを閉じているとの統計結果が明らかになった。また、ポップアンダー広告がなければ、X10.comのユニークビジター数は270万人とほぼ10分の1に大幅に減る上、実際にX10.comで買い物をしようと考えた客（3分以上サイトにとどまった訪問者）は120万人にとどまったとしている。この数字を考えると、表示された広告数と比較して、広告の効果を図るいわゆるコンバージョンレートが4.2％にとどまったことを示している。こうしたことからJupiter Media Metrixのアナリストたちはポップアンダー広告キャンペーン展開するときに、パフォーマンスに応じた値段を払うことは損失につながるかもしれないと警告している。
Jupiter Media MetrixのアナリストたちはX10.comのこのような広告戦略の失敗には、あまりにも多くの広告が表示されたからではないか、とも分析している。というのはポップアップ広告を利用しているサイトでも、ほとんどのサイトでは一つのセッション当たり最大で2つの広告しか表示されないように設定しているが、X10.comのキャンペーンの場合にはこの表示される広告の数に制限がされていなかったので、消費者が広告に圧倒されたのかもしれないと分析している。
Jupiter Media Metrixのアナリストはこうしたポップアンダー広告の市場はここ6ヶ月から9ヶ月の間に有名サイトからは消え去るのではないかとの見通しを示している。
(2001/7/27)
[Reported by taiga@scientist.com]