【提携】

NTT-MEとコンパックが協業、ブロードバンド・モバイルビジネス向けに加速化

■URL
http://www.ntt-me.co.jp/news/news2001/nws010802.htm (リリース)

左からNTT-MEの池田社長、コンパックの高柳社長
 株式会社エヌ・ティ・ティ エムイー(以下NTT-ME)とコンパックコンピュータ株式会社(以下コンパック)は、ブロードバンドビジネスおよびモバイルビジネスを推進するために新たに協業体制を構築すると発表した。

 これはコンパックの得意とするサーバーなどのハード分野およびSI分野と、NTT-MEの得意とするネットワーク・端末分野を統合し、ブロードバンドビジネス・モバイルビジネスにワンストップで対応できる事業を行なうものとなる。コンパックの高柳肇社長は、「ブロードバンドとモバイルは今後の企業向けサービスに不可欠だが、コンパックにはその技術や人材が不足している。これからこうしたビジネスを展開する際に他社とのパートナーシップは不可欠だが、どの企業と協業するかが非常に重要となる。そこでコンパックからNTT-MEにアプローチして、今回の協業となった」と述べ、コンパックから働きかけて協業が実現したことを明らかにした。またNTT-MEの池田茂社長は「MEはネットワークと端末ではどこにも負けないが、最初の情報処理のところで力を発揮することがなかった。今回、コンパックからその部分の技術を学び、協力して展開することで非常に強いサービスをワンストップで実現できる」と述べている。

 具体的には、NTT-ME内にコンパック用の専任SE体制「ブロードバンドビジネス・ソリューションセンタ」を設立し、このセンタを活用したビジネス展開を行なっていく。NTT-MEは「MCP」(マイクロソフト認定技術資格制度)や「オラクルマスター」などの技術資格を持つ人材を豊富に抱えているが、これらの人材からコンパックの技術資格「コンパックASE」に認定されるSEを100人規模で養成し、コンパックのサーバー群やストレージ群、「iPAQ」などのPDA、そしてNTT-MEの「Xephion」や「WAKWAK」などのネットワークサービスやデータセンターなどを組み合わせ、システムインテグレーションからアウトソーシングまで対応できるトータルなITソリューションの提供を図っていく。事業はコンパックの顧客である大手企業200社をまず対象とし、追ってSOHOやNTT-MEによるコンパックサーバーを含めた販売展開も視野に入れている。

 両社では3年後までにSEを200~300名規模に拡大する方向で、これによって2001年度で約30億円、今後3年間で約100億円規模への事業展開を図っていく。

(2001/8/2)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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