【企業】

ドットコムの寵児「TheGlobe.com」が縮小へ

■URL
http://www.theglobe.com/
http://www.corporate-ir.net/ireye/ir_site.zhtml?ticker=TGLO&script=410&layout=-6&item_id=197780 (リリース)

TheGlobe.comのサイトへ  米TheGlobe.comは、同社の運営するオンラインコミュニティサービス事業の終了と従業員の半数の解雇を発表した。またゲーム関連事業の売却先を探していることも明らかにした。
 TheGlobe.comは、一時は“ドットコム企業の成功例”の代名詞的な存在として取り上げれていたベンチャー企業で、無料Webスペースから事業を拡大し、オンラインコミュニティやECなどを主体にしたサービスを提供していた。また他企業を買収することで事業を拡大する戦略も展開していた。

 今回発表した内容で明らかになった事項は以下の通り。

・個人ユーザー向けのコミュニティサービス「theGlobe.com」、およびSOHO向けWebホスティングサービス「WebJump.com」を8月15日にサービス終了する。
・オンラインゲーム部門を大幅に縮小する。
・上記の事業を行なっていた従業員(TheGlobe.comの約半数に相当)を解雇する。
「GamesDomain.com」「HappyPuppy」「Computer Games Online」などのゲーム関連事業は当面続けるものの、積極的に買収・合併先を求める

 この縮小について、TheGlobe.comのCEOであるChuck Peck氏は、「過去12ヶ月の間にオンライン広告市場の好転を期待して懸命に動いてきたが、この難しい状況下ではもはや期待できない。経営陣が積極的に提携先やゲーム関連事業での情報提供先を見つけてきても、我々の資産は減っていく一方だった。そこで運営的に収支の取れないコミュニティサービスを停止し、コア事業であるゲーム分野に絞った展開を図る」と述べている。同氏はまた、現在のオンライン広告市場は今後さらに成長する前のスランプに陥っているだけで、実際TheGlobe.comの売上げは7月は増加していたとしながらも、「我々のオンラインビジネスは長期を持ちこたえる立場にはなく、ゲーム関連事業を通して得た高い属性をもつユーザー資産を生かした合併や買収に踏み切る」(Peck氏)と述べている。

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(2001/8/6)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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