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■URL
http://www.takaratoys.co.jp/company/pdf/010807.pdf (リリース)
「動物と話ができたら・・・」と子供の頃に抱いていた夢に一歩近づくプロジェクトが始動した。株式会社タカラは7日、“鳴き声”を声紋分析することで犬の“気持ち”が分かる携帯型の犬の感情分析グッズ「バウリンガル」を2002年2月に発売すると発表した。希望小売価格は1万2,800円。
「バウリンガル」は、“人間と動物の双方向コミュニケーション”の実現を目指していく「ドリトルプロジェクト」の第一弾として発売されるものだ。「ドリトルプロジェクト」は、タカラと株式会社インデックスが、音声・音響・電波に関する鑑定やコンサルティングなどを行なう日本音響研究所の協力を得て行なうものだ。日本音響研究所が声紋データと分析技術を提供、インデックスが「動物感情分析システム」を構築、タカラが商品の企画・販売を行ない、タカラ子会社の株式会社ドリームズ・カム・トゥルーが商品開発を行なう。
「バウリンガル」は、犬の首輪に装着した約6センチの小型マイクから鳴き声を送信し、マイクで受けた鳴き声を本体で声紋分析して、「フラストレーション」「威嚇」「自己表現」「楽しい」「悲しい」「欲求」の6種類の感情に判定するしくみだ。リアルタイムに犬の鳴き声を変換する「ボイス変換機能」と一定時間鳴き声を蓄積して判定する「データ分析機能」の2つを搭載。「ボイス変換機能」では、6種類の感情に判定されたデータを約200語の言葉に変換し、音声とテキストで飼い主に伝える。例えば「楽しい」時には、「楽しいな」「うれしいな」「やったー」など、判定された感情に対して設定された言葉をランダムに変換する。
「データ分析機能」には、「ゴキゲン度診断」「わんわん日記」「なかよし度判定」の3つのモードがある。「ゴキゲン度診断」では、自己主張度・満足度・イライラ度・攻撃度をそれぞれ5つ星で表現し、「ちょっと寂しいワン、もっと遊んでね」など約100種類の文章で感情を表現する。「わんわん日記」は、朝・昼・晩に変換した感情を蓄積し、その感情の組み合わせから、今日1日の日記として「今日は楽しいことがいっぱい!超ウルトラハッピーデー!」など約100種類の文章で感情を表現する。タカラでは、ペットを家に残して1日中外出しても、留守中の犬の様子を知ることができるとしている。「なかよし度判定」では、蓄積されたデータを好きと嫌いにわけ100点満点で仲良し度を判定する。このほか、犬のしぐさを分析する辞書機能なども搭載している。
DR-01(仮称)
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今後は、動物感情分析システムをさらに応用させ、離れたところにいる犬からメッセージが携帯電話にメールで届き、外出時でもちょっとした犬とのコミュニケーションが楽しめる「バウリンガルメール(仮称)」や、声紋感情分析システムや通信機能を搭載し声で犬の鳴き声を翻訳する室内型ロボット「DR-01(仮称)」も研究・開発していくという。
タカラでは2002年に国内販売20万個を目指す。さらに米国など海外展開も積極的に行なっていくという。
(2001/8/7)
[Reported by moriyama@impress.co.jp]