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【ブロードバンド】

有線ブロードのFTTH、集合住宅への導入が増加

■URL
http://www.usen.co.jp/
http://www.usen.com/gate01/

 有線ブロードネットワークスは10日、7月末日におけるFTTHサービスの進捗状況をまとめた。開通件数は1,529件となり、5月末日の507件、6月末日の1,015件と比較すると、1カ月で約500件のペースで増加していることがわかる。

 内訳は、戸建が639件、集合住宅が890件(750棟)。6月末日では戸建が483件、集合住宅が532件(447棟)だったため、特に集合住宅への導入ピッチが上がっている模様だ。

 ただし、棟数に対して開通件数がそれほど多くないことからわかるように、まだ1世帯しか加入者がいない建物が大半だろう。これは裏を返せば、その集合住宅に1世帯しか申込者がいなくても、FTTHサービスを提供してくれるということになる。実際、とあるサービス開始エリアで配布しているチラシには、「分譲マンション・賃貸住宅等の集合住宅にお住まいのお客さまへ」として「1戸のみの申込であっても受付させていただきます」と明記されている。

 同社サービスエリアにおける集合住宅の割合は、70%にも及ぶという。今後加入者を増やすには、新規に戸建住宅や集合住宅を開拓する一方、すでに回線を引き込み済みの集合住宅において、他の世帯の加入をいかにして獲得するかも重要になるだろう。

 最大100Mbpsという強みがあるとはいえ、FTTHではまだ初期費用のハードルが高い(有線ブロードの個人向けコースの場合、工事費3万円、契約事務手数料3,000円)。初期費用、月額料金ともに急激な低価格化が進むADSLサービスとの違いをいかに訴求するかがポイントになる。

 なお、有線ブロードでは同日、10月より展開予定だった政令指定都市のうち、札幌市について計画を前倒しし、8月下旬より受付を開始することを明らかにしている。

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(2001/8/10)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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