【特集】

口座開設して試しまくり! 注目の“ネット銀行”を徹底比較

 ジャパンネット銀行の「Yahoo!オークション」オフィシャルバンク決定、異業種初の銀行開業となったソニーバンク、決済に特化し、これまでの銀行と全く異なるサービスを発表したイーバンクの開業と、今年は日本で“ネット銀行”が本格的に展開を開始した年となった。店舗を持たず、通帳を発行せず、スタッフも少数。その代わりに金利や手数料を優遇したり、独自のサービスなどで特色を打ち出すネット銀行だが、実際のところ、使い勝手はどうなのか? 本当にオトクで便利なのか…? こんな疑問から、ネット専業銀行6行の口座を実際に開設し、使い比べてみる今回の特集がスタートした。使わなければわからない、便利でオトクなネット銀行はここだ!

●まずは開設!


 国内の銀行でインターネットバンキングを提供しているのは、都市銀行・地方銀行を併せると100行を超えるという。今回はその中から“インターネット専業銀行”である3行と、“インターネット専用支店”の3行、計6行を扱っている。いずれもオンラインでのみ営業する銀行、および支店で、前者はジャパンネット銀行、ソニー銀行、イーバンク銀行。後者は富士銀行エムタウン支店、三和銀行インターネット支店「オール・ワンe」、スルガ銀行ソフトバンク支店だ。各行のプロフィールは別表にまとめたので、こちらをご覧になってほしい。対応ATMや口座管理費についても、こちらにまとめている。

 まずは口座を開設しなければ始まらないので、同じ日(8月1日)に一斉にWebサイトから申込みを行なった。どのネット銀行でも、口座開設の最初の一歩はWebサイトから申し込みフォームへ入力することだ。それ以降は申込書が郵送されたり、必要な書類をファクスで送ったりといった違いがある。以下で日付とともに、各行ごとの口座開設手順を追ってみた。

JNBのキャッシュカード。IDカードも同時に到着
■ジャパンネット銀行(以下JNB)
http://www.japannetbank.co.jp/
8月 1日 申込みフォーム送信後、申込書を郵送する旨の確認メールが到着。
8月 6日 申込み書類到着、署名・捺印して本人確認書類(健康保険証のコピー)とともに郵送。申込み書類の控え(1枚目)はキャッシュカード到着まで必ず保存とのこと
8月15日 カード(キャッシュカードとIDカード)とパンフレット類が到着。この2枚のカードと書類の控えに記載の仮暗証番号を用いて、まず電話(フリーダイヤル)で暗証番号を登録。次いでWebサイトでパスワードを登録。これで口座開設が完了、サービス開始となる。
ソニーバンクのキャッシュカード。裏面は鮮やかな黄色だ
■ソニー銀行(以下ソニーバンク)
http://sonybank.net/
8月 1日 申込みフォーム入力後、内容が記載されたPDFを印刷し、署名をして本人確認書類(住民票の写し)とともに郵送。暗証番号もこのときに決める。フォーム送信後に手順を知らせる確認メールが到着した。なお、郵送で申込書を送ってもらうことも可能だ。
8月 3日 口座開設を知らせるメールが到着。店番号と口座番号が記載され、キャッシュカードは10日ほどで届くという内容。店番号と口座番号で初回のログインを行ない、取り引き暗証番号(5桁)、合い言葉、使用PCをそれぞれ登録する。使用PCは3台まで登録可能。これでオンラインの機能はほとんど使用できる状態となる。
8月 9日 キャッシュカード到着。
8月13日 ユーザーズガイドと特製CDのセットが到着。
イーバンクは口座番号と入金先が記載された紙製カードのみ
■イーバンク銀行(以下イーバンク)
http://www.ebank.co.jp/
8月 1日 申込みフォーム送信後、本人確認書類(住民票コピー)を指定の番号にファクス送信
8月 4日 “本人確認手続きが完了、8月8日前後に「Thank Youレター」が到着する予定”とのメールが到着
8月 7日 郵送で「Thank you レター」が到着。IDカードと電子証明書用ID番号が記載されている。このIDを使ってWebブラウザーに電子証明書をインストールし、暗証番号を設定すると、口座開設が完了となる。電子証明書のファイルを消してしまうと再発行となり手数料がかかるので、バックアップをとるのが望ましい。
エムタウンはキャッシュカードとご利用カードの2枚が別々に届いた
■富士銀行エムタウン支店(以下エムタウン)
http://emtown.fujibank.co.jp/
8月 1日 フォーム送信
8月 2日 申込み受付、書類を送付する旨のメールが到着。
8月 3日 申込み書類到着、署名・捺印・暗証番号などを記入し、本人確認書類(住民票)とともに郵送。
8月 9日 キャッシュカード到着。
8月11日 ご利用カード到着。ログオンパスワードを設定。

裏面にサイン欄があるオール・ワンeのカード
■三和銀行インターネット支店「オール・ワンe」(以下オール・ワンe)
http://www.sanwabank.co.jp/netbranch/index.html
8月 1日 申込みフォーム送信。フォームの送信後に確認メールが到着した。※この申込みフォームはSSLに対応しているが、鍵マークは表示されない。
8月 4日 申込み書類到着。本人確認書類が、公共料金の領収書(原本)+各種証明書のコピーか、住民票などの原本のいずれかと指定されている。領収書が送付ができないため、住民票原本にする
8月 7日 申込み書類に捺印、署名、暗証番号・テレフォンバンキングパスワードを記載し、住民票とともに郵送
8月17日 キャッシュカード到着。これでATMでの入出金は可能だ
8月18日 本人確認用の住民票が郵送で返却された
8月21日 ご契約カードが到着。このカードに記載された契約番号と乱数表を使ってオンラインサインアップ登録(ログイン用パスワード設定)を実施。オンラインでの利用が可能に。
スルガSBはキャッシュカード1枚のみ
■スルガ銀行ソフトバンク支店(以下スルガSB)
http://www.surugabank.co.jp/softbank/index.html
8月 1日 申し込みフォーム送信。
8月 6日 申込み書類到着。早速郵送しようとするが、なんと捺印に失敗。「間違えたときは申込み用紙を再請求ください」と書かれていたため、カスタマーサービスに電話し、用紙(印鑑専用のもので、最初に送られた用紙とは別のもの)を送ってもらうことに。なお暗証番号や、インターネットバンキング用パスワードも申し込み用紙に記入する
8月 8日 印鑑用の用紙が到着、本人確認書類(住民票)とともに郵送
8月15日 申込書が返送されてくる。印影が不鮮明なこと、またパスワードが1文字足りなかったため、記入し直して返送という手紙が付いていた。パスワードの文字数間違いはこちらのミスだが、最初に捺印を失敗して用紙を請求したため、捺印時はかなり気を使った覚えがある。確認のためカスタマーサービスに電話したところ、「印影は機械が読み取るため、読取りがNGだと再送になる」との回答だった。取り急ぎ速達で再送
8月23日 キャッシュカード到着。
 …と、一部記入ミスなどのトラブルもあったが、約3週間ですべての口座が開設できた。開設完了まで最短で7日(イーバンク)、オンライン利用が可能になる時点では最短3日(ソニーバンク)と、意外なほど早く開設できることに、正直驚いた。ただ記者のように記入ミスなどで申し込み書類を返送されることもあるため、何か期限のあるものに使いたい場合は、3~4週間程度は見ておきたいところだ。
 申し込みステップは、申し込みフォーム送信→本人確認書類を含めた申込み書類を郵送・送信→キャッシュカードや口座番号が到着といった流れを踏むことは共通している。ただ細かい部分は銀行ごとに異なった面が多い。申込み時に暗証番号を設定するか(ソニーバンク、エムタウン、オール・ワンe、スルガSB)、キャッシュカードが到着してから設定するか(JNB、イーバンク)などの点がそうだ。また本人確認書類は、住民票写し(コピー不可)か運転免許証のコピーしか認めていないスルガSBに対して、JNB・ソニーバンク・イーバンクはパスポートや保険証のコピーでOKと、結構な開きがある。運転免許証を持っている人は問題ないが、免許証を持たない人の場合、開設したい銀行によって、書類調達の手間が増える場合もある。

●提供サービスが、各行の特色に直結


 とにかく開設、とばかりに申し込んだはよいが、各行の違いはどうなっているのだろうか。ここでは各ネット銀行で扱っている主なサービスを取り上げてみよう。
※下記の表と合わせてご覧ください。
/www/article/2001/0827/nbs-2.htm

JNBの口座振替対応企業の一覧
 こうして並べてみると、専業支店の3行は、通常の銀行で個人向けに提供するサービスとあまり遜色がない。これに対し、サービス数を絞っているネット専業銀行では、提供するサービスが特色に直結している面がある。
 最もサービス数が少ないのがイーバンクで、普通預金・定期預金・当座貸越以外は、イーバンク口座を持つ個人・ショップとの支払い・請求、および自分の他銀行口座宛ての出金のみ。決済に特化した銀行と謳うだけのことはあり、使い方も他の銀行とは一線を画している。
 “決済”は、JNBでも重要な要素の1つだ。JNBの場合、口座振替の提携先の多さが際立っている。知名度を上げる決め手となった「Yahoo!オークション」を始め、電力3社やNTT関連4社、カード会社9社、三井生命・住友生命・日本生命など、そのバリエーションは群を抜いている。  逆に“資産運用”に重きを置いているのがソニーバンク。投資信託が22商品、うち同行オリジナルが5種、投資信託の積み立て購入も可能という点は、都市銀行に比べても見劣りしない内容だ。さらに、人生の節目イベントを踏まえて、ライフプランと貯蓄をシミュレーションする「MoneyView」、市場予測を踏まえて資産運用をアドバイスする「Money Kitアドバイスエンジン」などの機能を提供しているのもココならではだろう。

 一方、専業支店の3行は守備範囲の広さが特色だ。ATMからの出金は国内金融機関ネットワークや郵便貯金のATMを広く利用できるし、エムタウンとオール・ワンeでは海外のATMネットワークにも対応しており、世界各地のATMで出金が可能だ。公共料金の口座振替はもちろん、クレジットカードの振替口座への指定もできる。住宅ローンや各種ローンへの対応もあり、定期預金や外貨預金、投資信託など、貯蓄性の高い商品の扱いも多かった。

 次に、ネット銀行は通常の銀行口座よりお得だということがよく聴かれるが、実際のところはどうなのか。各行の普通預金・定期預金・カードローンの利率、そしてATMなどの手数料についてまとめてみた。
※下記の表と合わせてご覧ください。
/www/article/2001/0827/nbs-3.htm

スルガSBの金利10倍キャンペーン
 参考として、東京三菱銀行の8月24日現在の利率は以下のとおりだ。

・普通預金  0.02%
・定期預金 スーパー定期  1ヶ月0.03%~10年0.15%、スーパー定期300 1ヶ月0.03%~10年0.20%(300万円以上)
 自由金利型定期 1ヶ月0.03%~10年0.25%(1,000万円以上)
・ATM手数料  入金 無料、出金 時間内無料、時間外105円
・振込み手数料(ATM・カード利用の場合)
 東京三菱の同一支店あて 3万円未満 無料 3万円以上 無料、東京三菱の他店あて 3万円未満 105円 3万円以上 210円
 他行あて 3万円未満 262円 3万円以上 420円

 超低金利は続く現状では有り難味が薄いが、東京三菱の普通預金利率0.02%に対し、オール・ワンeの0.07%をはじめ、JNB、ソニーバンクの0.05%、キャンペーン中なので例外だがイーバンクの0.5%は嬉しい数字となっており、金利優遇を実感できる。 また、他行に差をつけるためか、各社とも利率優遇キャンペーンを実施することが多いのも特徴といえる。
 またATMや振込み手数料でも、ネット銀行ならではのメリットを味わえる。たとえばJNBの場合、ATMでの出金は月3回まで無料、ソニーバンクは2002年1月まで、スルガSBでは口座開設から3ヶ月はそれぞれ出金手数料が無料となる。振込み手数料も自行同士が無料のソニーバンク・イーバンクをはじめ、他行宛て3万円未満168円、3万円以上262円のJNBなど、抑えた設定となっている。

●サイトの使い勝手を検証する


 さて、これまでいろいろサービスを取り上げてきたが、ネット銀行を語る上で、オンラインでの使い勝手に触れないわけにはいかない。オンラインで頻繁に使う機能の1つである「振込み」を行ないながら、各行の使い勝手を試してみた。
 まず各行のサイトへのログインだが、基本は口座番号とパスワードで、銀行によっては口座番号ではなくお客様番号(エムタウン)、契約番号(オール・ワンe)といった専用の番号を使うところ、またイーバンクのようにオートログインが可能なところがある。ログイン後に最初に表示される画面では、現在の残高や銀行からのメッセージが表示されていることが多い。また「取り引き結果確認」や「振り込み結果」などから、オンラインでの入出金が間違いなく行なわれたかを確かめることができる。
※下記の表と合わせてご覧ください。
/www/article/2001/0827/nbs-4.htm

 振込みのステップはほとんど共通しており、出金口座を選択→振込先の口座を指定→振込み金額の指定→内容確認→本人確認番号(パスワードなど)を入力→完了、といった手順だ。振り込み終了後は、今振り込んだ相手の口座を登録するかを聞いてくるサービスがほとんどで、登録すると次に振込む際に口座指定の手間が省けて便利だ。
 本人確認番号は、銀行側が送付するIDカードなどに記載された乱数表から、毎回指定してくる番号を打ち込むタイプが多い。自分で決定したパスワードを用いるのは、ソニーバンクとスルガSBがある。
イーバンクの支払い画面
 ネット専業銀行の場合、同じ銀行同士だと、24時間、ほぼ即時で振込みが行なわれ、先方に入金される。一度試してみると、その即時性に驚くこと請け合いだ。同行内では手数料も無料か低い設定になっているので、そのオトクさと合わせて、ネット銀行ならではのメリットを味わえる。専業支店タイプは、ATMでの振込み手続きと時間帯などは変わらない。

 さらに振込みで異彩を放っているのがイーバンクだ。基本的にイーバンク以外の銀行へは1口座、それもイーバンクの契約者本人と同じ名前の口座にしか振り込めない。同行が決済に特化しているためで、イーバンク内の相手とのみ、支払いや請求ができる形を取っている。そのため同行を使っている相手とやりとりする必要がない場合、イーバンクを使っているメリットはぐっと少なくなってしまう。現在同社はショッピングサイトなどでの対応を積極的に展開しており、年内にはメール送金ができるペイパルサービスを開始する予定で、そのころには使用メリットも拡大していると思われるが…。

●まとめ


 ということで、一通り口座を開設して試してみた結果は以上となる。それぞれ特色が異なり、「ここがオススメ」とまとめることは現状では不可能だ。ただ、ケース別に「こうした使い方ならここ」ということはできそうだ。例えばこんな目的の使い方はいかがだろう。

■メインバンクとして使う
 給与振込みや住宅ローンなど、従来のメインバンクのイメージで使うのならエムタウンとオール・ワンeだろう。両者とも都市銀行のインターネットサービスで養ったノウハウと安心感を持ち、また充実した商品やサービスで、長期の使用やライフスタイルの変化にもしっかり対応できそうだ。ATMネットワークなど、出入金面の強力さも見逃せない。

■資産運用に活用する
 銀行にお金を預けておくだけでは一向に増えてくれない低金利時代。自分のお金は自分でしっかり管理して増やしたいという向きには、資産運用を掲げるソニーバンクがまず挙げられる。充実の資産シミュレーションや投資信託に加え、普通預金・定期預金の金利も高めに設定されている。ただ資産運用をうたう割には、入金機能がやや弱い気もするのだが…。他には金利優遇キャンペーンの多いスルガSB、投資信託や外貨商品が豊富なエムタウンやオール・ワンeも見逃せない。なお資産運用ではないが、エムタウンのキャッシュカードはATMで宝くじ購入が可能だ。

■個人の支払い・オークションに利用する
 ここはネット専業銀行3行の独壇場だ。同じ銀行の口座を持っていれば振込み手数料は無料~52円、しかもほとんどリアルタイムでの送金が可能というのは、ネット銀行ならではの特性。これを生かすには自分の使っているネット銀行の口座を持っている個人や、対応するサービスが多くないと意味がない。そういう点では、ぶっちぎりの36万口座をもち、提携パートナーも幅広いJNBが筆頭に上げられる。実際、オークションサイトなどを見ていると、出品者がJNBの口座を持っていることをウリにしていることも多い。同行間の振込みが無料のソニーバンクとイーバンクは今後の口座数の増加が、このジャンルで使えるかどうかのポイントになっていくだろう。イーバンクはペイパルの開始がターニングポイントとなる可能性が高い。JNBとソニーバンクは、他行への振込み手数料も安めの設定になっている。

■EC決済に利用する
 オンラインサービスやショッピングでの決済で強みを発揮するのがJNB。オンライン証券への送金や、Yahoo!リサーチやエムスタなどのサイトでキャッシュバック用口座に指定されるなど、対応ジャンルは幅広い。イーバンクは対応サービスの増加が望まれる。

 …といった感じだ。ただ、現時点で「どれか1つのネット銀行に決めるとしたら?」と訊ねられたら、回答できないというのが正直な気持ちだ。使っていて便利だと感じる部分は確かにあるのだが、じゃあ自分のお金を全部預けます、という気持ちには、正直まだなれないからなのだが…。これは自分の持つ“銀行”に対する意識と、現在のネット銀行のあり方が、まだしっくり行っていないからだと思う。これまで長い間、銀行といえば町中にあって、人に道を説明するときの目印でもあり、窓口やATMがあって、通帳があって…という流れで過ごしてきた。この感覚がネット銀行という存在にまだフィットできていないのではないか。まだ新しいネット銀行のキャッシュカードは、自分が「銀行を使っている」と実感するには、なんとも希薄な存在だ。オンラインで振込みをする際、引出しでごそごそとIDカードを探している時にも、自分が銀行を使っている感覚はなかった。ネット銀行を使い始めて、初めて通帳=銀行という存在の大きさを実感した気がする。
 今のこうした違和感が、オンラインでの手続きを何度も経ていくことで消えていくのか。それとも、革新的なネット銀行の機能が登場して、銀行に対する意識ががらりと変わるのか。今の時点ではなんともいえないが、これまでの銀行へ抱いていたイメージが変わっていくことだけは確かだろう。

 最後に苦言を少々。ネット銀行なのに、メールを活用しているところが思ったより少ない。JNBとソニーバンクで、入出金の通知をメールで知らせているくらいだろう。サービスのお知らせやDMの送付先として顧客のメールアドレスを使うより、有効な使い方があると思うので、ぜひ各行に検討していただきたい。また、前述した「IDカードを引き出しからゴソゴソ」だが、セキュリティ面で乱数表の数字や別暗証番号の入力が必要なことは分かるのだが、動作としてはスマートさに欠ける気がする(実際、IDカードは財布に入れておくべきか、未だに迷っているところでもある)。ソニーバンクの「取り引き暗証番号→合言葉」というステップは、そういう意味では目からウロコものだった。こうしたアイディアが増えて、ネット銀行の使い勝手がさらに向上することを期待したい。

補足事項
  ジャパンネット銀行 ソニー銀行 イーバンク銀行 富士銀行
エムタウン支店
三和銀行インターネット支店
「オール・ワンe」
駿河銀行ソフトバンク支店
解約したい場合は? Webか電話で申し込み後、必要資料とカード類を郵送 Webから手続き可能 Web上から可能。解約手数料は315円(税込) 電話で申請して書類郵送 電話で申請して書類郵送 電話で申請して書類郵送
使わないと口座は抹消される? なし ※口座維持費の引き落しができない場合は除く 通預金口座残高が1,000円未満となってから2年間一度も取り引きがない場合、通知の上解約することもある 原則としてないが、総合口座の残高が相当期間0円であった場合、通知の上解約する場合がある なし ※口座維持費の引き落しができない場合は除く なし ※口座維持費の引き落しができない場合は除く なし
パスワードロックはある? その場合の解除方法は? 規定回数以上でパスワード失効。再発行は自動応答なら無料、郵送の場合は有料 あり。カスタマーサポートへ連絡 あり。カスタマーサポートへ連絡 あり。カスタマーサポートへ連絡 あり。Webから解除の上、再度オンラインサインアップする あり。書類が郵送される
カスタマーサポート(有人)の対応時間 平日9~19時、土日祝9~17時 平日9~20時、土日祝9~17時 平日9~19時、土日祝9~17時 平日9~23、休日9~17 9~21時(年中無休) 平日9~20時、土日祝9~17時

(2001/8/27)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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