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【ブロードバンド】

つなぐネット、管理組合の合意が得られやすい
マンション向け常時接続サービス

■URL
http://www.tsunagunet.com/p130827.html

 丸紅、三菱地所、東京建物のマンションデベロッパー3社が設立した通信会社「つなぐネットコミュニケーションズ」は27日、既存分譲マンション向けのインターネット常時接続サービス「e-mansion」を9月1日より本格的に開始すると発表した。棟内速度が1Mbpsで月額料金2,900円など4種類のメニューが用意される。

 既存マンション向けの常時接続サービスは各社が展開しているが、つなぐネットのサービスの特徴は、一つのマンション内で加入世帯ごとに通信速度別のメニューを選択できること。常時接続サービスの設備を既存マンションに導入するにあたっては管理組合などの合意が必要となるが、画一的なメニューしか提供されないサービスでは、高速なサービスは必要ないという世帯も当然あるため、合意に達しないことも考えられる。これに対してe-mansionでは、ライトユーザーでも加入しやすい安価なメニューも用意し、各世帯のニーズに対応できる。また、導入後も料金は加入世帯のみが支払えばよく、初期設備や回線の導入にあたってのマンション側の費用負担が不要のため、管理組合の合意が得られやすいとしている。

 e-mansionで提供するメニューは、棟内速度が128kbpsの「em-0」が月額1,900円、1Mbpsの「em-1」が月額2,900円、10Mbpsの「em-10」が月額4,900円、100Mbpsの「em-100」が月額6,900円となっている。棟内回線は、建物の状況に応じてHome PNA、VDSL、Ethernetという3種類の通信方式を用意する。例えば、棟内回線をHome PNAかVDSLで構築したマンションでは、em-0、em-1、em-10の3メニューに対応しており、入居世帯もこの中から加入するメニューを選択できる。一方、Ethernetで対応するのはem-1、em-10、em-100の3メニューとなる。

 なお、Home PNAまたはVDSLの場合、月額料金のほかにモデムレンタル料金として月額500円(em-0、em-1)または700円(em-10)が発生する(買い取りも可能)。また、初期費用として事務手数料3,000円のほか、加入世帯の工事費負担金が1万7,000円(Home PNA、VDSL)または3万6,000円(Ethernet)が必要となる。

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(2001/8/28)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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